任意保険の弁護士特約… | lummoxの長い1日

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駄文、散文、写真、絵日記…何を書くかわかりませんが、その日の気分で…

あまり詳しくは書けないけれど…

 

数年前に隣の車線から(前が工事で車線が塞がっていたので)、譲ってもらえるものと思い込んで、安全確認もせず突っ込んで来た車にぶつけられた。

 

車も壊れたし、私はその数年前に(先日も書いたけれど)信号待ちで停車中に後ろからトラックに追突された時に首と左手に痛みが出て、それが治りかけていたところだったのにまた痛みが出てしまった。

 

ぶつけた側は何のケガもしなかったらしく、「あんな事故で痛みが出るなんて…」と憤慨し、「そんな治療費は認めない」とごねたらしい。

 

こちらは弁護士特約を付けていたので、私が直接相手にする事はなく、弁護士にお任せで話をしていたけれど、兎に角相手側の保険屋も呆れるくらいの態度だったようだ。結果として、物損事故の修理代を回収するのにもかなり時間を要した。結果、こちらは勝手に修理をする訳にも行かず、かなり不快な思いをした。が、何とかそちらは回収できた。

 

しかし、その後慰謝料などの請求になった所で相手は「しらん」と言うのもやめ、無視の1点張り。

 

相手から応答のないまま、こちらとしては仕方がないので裁判を起こして、相手欠席のまま、こちらの言い分通りに結審した。

 

しかし、結審しても相手は無視を続けた。

仕方がないので、差し押さえをしたいのだけれど、ここに民事の壁があって、よくドラマなどであるような「相手の家に乗り込んで家具なども全部差し押さえのシールを貼って…」みたいな事はできなず、公に調査ができる大手銀行の口座などに対して差し押さえを依頼できるだけ。もし相手がそんな銀行に口座を持っていなければ泣き寝入りなのかもしれない。

幸いな事に、相手は口座を持っていた。が、桁が足りない。お小遣い程度しか入っていない。

 

でも、それを差し押さえの手続きをしたことで相手は驚いたようで、ここで初めて相手が動いてくれ、保険屋と改めて相談の上、弁護士をつけて交渉してくれと言ってきたようだ。保険屋と相談をして、弁護士を立てて、その弁護士を通じて「結審したのは承知しているけれど、改めて交渉をさせて」とこちらの弁護士へ連絡をしてきたとの事。(*1)(*2)

 

相手が交渉の場に上がってきた事、バックに保険屋がいる事から、ある程度は慰謝料の支払いの目処はついた。ただ、保険屋が出せる限度を超えた分を相手が出すかどうかはまだ不透明だけれどね。

 

 

ここで言いたいのは

  1. 任意保険は多少高くても弁護士特約必須だよ
  2. 外傷のない怪我は、治療3か月で打ち切られる…
  3. 相手が無視を決め込むと逃げられる可能性があるぞ
って感じかな。
 

弁護士特約

事故を起こす人は、「事故を起こすつもりはなかった」と言うのが殆どだ。当たり前だわね。

 

みんな「事故なんか起こすつもりはない」と思って運転をしている。

スマホを見ながら運転している人も

スマホを耳にあてて電話をしながら運転している人も

後ろにのる子供の世話に夢中で前を見ないで運転している人も

みんな「事故を起こすつもり」はないんだ。

 

でも、時速30kmで走っている車でも、1秒間に8.333mを走る。ほんの少し目を離した隙に前の車が急停止したり、人が飛び出してきたり…だれも事故なんか起こすつもりはないけれど、でもほんの少しの油断と運の悪さで事故は起こってしまう。

 

私も一度経験があるのだけれど、ある幹線国道を走っていた時、スマホが鳴った。「電話?誰だろう?」と思って一瞬助手席に置いてあるスマホを見てしまった。スマホに表示される名前を見たりしたわけじゃない。つい音のなる方向に顔を向けてしまっただけだ(スマホは鞄の中に入れていたので、見ようと思っても、見られない状態だって理解していたんだ。条件反射みたいな物かな)。

その一瞬目を離した隙に、前の信号が黄色になった。そしてそれを見た前の車はブレーキを掛けたんだ。結果、私は前の車に追突してしまった。

 

うん、車間距離が適正じゃなかったし、いろいろ理由はあるだろう。

でも、その一瞬でブレーキを掛ける反応が遅れてしまった事が1つの理由なのも間違いない。

 

当然私だって事故を起こすつもりなんかなかった。当たり前だ。

でも、そんな条件反射的に一瞬目を離した隙に事故は起きちゃうんだ(決して私は悪くなかったというつもりはないからね。その事故は私が悪いから起きた。目を話すべきじゃなかったし、もっと車間距離を開けるべきだった。それは重々承知している)。

 

事故を起こすつもりはないけれど、事故を起こしてしまったり、又は事故を貰ってしまったりする。

 

そうそう、先日新潟へ行った時も、私の前を走る車が信号待ちから走り始めたら、結構大胆に右に寄っていく。「乱暴な運転だな」と思っていたけれど、あれよあれよという間に反対車線の信号待ちをしていた車列に突っ込んで行った。多分居眠り運転かな…自分は何も悪くなくとも、そうやってもらってしまう事故もある。

 

一般的常識で考えたら、どちらの場合でも事故を起こした人は誠意をもって被害者に対応するだろう。その為の任意保険だ。

 

でも、世の中には一般常識に納まらない人がいる(だから「一般」と冠が付く常識があるん(*3)だわね)。

今回の私の例のように、「譲らなかったあっちが悪い。自分は悪くない」と言い張って、支払いを拒否する人もいるだろうし、私の友達はバイクで移動中、急(*3)に右折してきた車にぶつけられてバイクが廃車になるくらい壊れた。が、「任意保険は言って入って(*3)いないから弁償できない」と言われ納得してしまった。「だって、払えないって言うから仕方ないじゃん」って…。君がそんなお金持ちだって知らなかったよ…まぁ私に直接関係ある訳じゃないから「へぇ」で終わったけれど、そんな人もいる。

また、女性の友人が自転車で横断歩道を渡っていたら、(多分飲酒運転の)工事を終えてきましたという風貌の人たちが乗ったワンボックスにぶつけられた。しかし、この人たちは「横断歩道は歩行者のための物だから、自転車に乗って横断していたあなたが悪い」と言う屁理屈をこねて逃げ去ったそうだ。

 

世の中にはこんな話がたくさんある。

事故にあったら、まず写真を撮る。録音を始める…これが理想。

そして、凄んで逃れようとする者、屁理屈で逃げようとする者もいるので、その場で相手にせず、兎に角警察を呼んで事故にしてしまう事。数日経過して出てくる痛みもあるからね。

痛みが出てきたら、何か壊れた物があったなら、相手にきちんと弁償をしてもらうためには話をしなければならない。けれど、話が通じる人ばかりじゃないし、素人ではわからない事も多い。

なので、弁護士特約が大切なのだ。

 

使わなくて「書けたお金が無駄になった」と嘆く方が、あとから「弁護士特約付けておけばよかった」と嘆くより絶対に良い。これは経験者からの切実なアドバイス。

 

後、下世話な話だけれど、いざ慰謝料請求とかの話になった時、弁護士が間に入っている請求基準が赤い本となる為、請求する金額が弁護士が間に入っていない時より高くなるというのも一応知識として知っておくのも良いかも。

( 参考:赤い本とは?)

 

3か月で打ち切り

 

交通事故に遭った。けれど幸いな事に骨折などはしなかった。けれど、むち打ちになった…こんなこともある。外傷はないけれど、治療のために通院しなければならない。

 

私は過去2度の事故でどちらもこの状態になった。

そして、これらは数年経過しても痛みが続く。全く動けない訳じゃないけれど、季節の変わり目だとか、ちょっと負荷をかけたとか、何かあると痛みが出てきて仕事ができなくなったりして生活にかなり影響が出た。しかし、外見は全く異常がないので、相手保険屋から「そろそろ終わりにしましょう」とせっつかれる。

弁護士を間に入れる事で、直接言われることはなくなるけれど、それでも抑えられるのは長く持って半年ほど、通常は3か月程度で打ち切りにされる。

当然その後は自腹での通院治療となる。

 

事故の結果、慰謝料などで例え100万円が支払われたとしても、その金額だけを見て「大した怪我もしないのにそんなに貰うなんて羨ましい限りだな」とか言われるんだけれど、100万円なんてその後の通院治療費に消えてしまう。そしてそれを使い切っても尚痛みは続いているのが現状だ。

 

乱暴な話、こんなことなら骨折とかしていた方が良かったと言いたくなる。そういう明示的な外傷があれば、もっと治療を続けても文句は言われなかっただろうからね。

当然、骨折などしたら、治療にも時間がかかるし、リハビリもそれなりに苦労するだろう。それはそれで大変な苦労があると思う。けれど、外傷のない治療を続ける苦しみに比べたら、多少はマシなように思えてしまう「一面」もあるという事だ。

 

この場合も弁護士特約が付いていると、本当に助かるよ。

 

逃げられる可能性

 

先にも書いたように、「一般」常識を備えた人ばかりじゃない。

任意保険に入っていないかもしれないし、入っていても「支払いは拒否する」と相手が言えば、保険会社は勝手に支払いをできない。

 

私の場合も、普通に考えたら「私は直進、相手が無理やり安全確認もせず合流しぶつけてきた」のだから、私に非はないのは明白。ドライブレコーダによる動画もある。相手保険会社も「争うだけ無駄」とすぐに認めた。本当は0:10にして欲しい事故だけれど、私も動いていたので仕方なく1:9と1割の非を認めた形だ。

しかし、当事者は「私は悪くない。合流させるのが当たり前だ」と言い張った。なぜ最終的に相手が折れたか私にはわからないけれど、相手保険屋も弁護士も相当努力してくれたようだ。

もし、それでも相手が強情を張っていたら、果たしてこれはどうなっていたのだろう(多分、そこで裁判となって、割合は兎も角私の勝訴で終わり、結果として保険屋が支払ってくれる形で終わったとは思うけれど)。

 

その後の慰謝料請求でも、結局ほぼ2年相手は無視し続けた。その間に裁判があって、裁判所からの知らせも無視し続けた。

 

あなたが加害者になった時、自営業で、都市銀行に口座がなく(若しくは預金額が大したことなく)、その他いくつかの条件を満たす事ができた場合、同じように全てを拒否し続けたら、裁判には負ける結果になるけれど慰謝料の支払いは免れることができるかもしれない。

差し押さえ用にも差し押さえるべきものが無い状況にできるならだ。

 

私は今回の事がとても良い経験になった。

いくつかの条件が重なる必要があるとはいえ、逃げ切る事が可能だという事が分かったんだから。

これまで私は、裁判で判決が出たなら逃げられないのかなと漠然と思っていた。

でも、考えてみれば、判決に不服があれば再審請求もできるし、簡易裁判所や地方裁判所の判決は最終判決じゃないしね。

そして、弁護士特約で弁護士を使える時間は有限だ。ある程度のらりくらりと逃げ回って弁護士の時間を無駄に使う事ができれば弁護士からも逃げる事はできるって事も分かった。

被害者は、弁護士特約の時間を使い切った後は、自腹で相手を追い続けるか、諦めるか鹿に悩むことになる。

と言う事で弁護士特約も万能ではない。

 

でも、弁護士特約はとても強い味方になる。

 

可能なら、事故なんて起こしたくないし貰いたくもない。

無事故で安穏とのんびり過ごせるのが一番。

でも、万が一その安穏が破られた時に頼れるのは弁護士になる。

どうか任意保険加入者で弁護士特約を付けていない人は、次回の契約更新時に検討してみて欲しい。

 

*1:2022/07/27 10:00 分かり難い言い回しを修正

*2:2022/07/27 10:05 補足と言うか余談な話を書いたけれど、長いので別記事にしたので、ご笑覧いただければ幸いだ。

*3:2022/07/27 11:50 誤字訂正