ポンコツとトンコツ | lummoxの長い1日

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駄文、散文、写真、絵日記…何を書くかわかりませんが、その日の気分で…

目くじらを立てるほどの事でもないし、私が最初だとも言えるはずがないと理解もしている。けれど…

 

なにかマルちゃん正麺の公式ツイッターに掲載された漫画が話題になっているらしい。

 

 

 

父が子供のリクエストでラーメンを作るほのぼのした漫画なのだけれど、最後に出かけていた妻が帰宅して、片付けていなかった食器を洗っているシーンに「自分が食べてもいないものを片付けさせるなんて」と噛みついているという。

 

 

確かにね、損得だけで考えたら食べてもいないものの片づけをするなんてありえない、「なんでそんな事をさせるのか!男尊女卑だぁぁ」と騒ぐ人は騒ぐのだろう。

でもね、例えば騒いでいる人が男性だったなら、あなたはトイレで小用を足すときに立ったまま用を足すなら、あなたは自分でトイレを掃除しているだろうか。

 

私はある時から自宅では立って小用をすることをやめ、座ってすることにした。これはもともとの理由は「はるか昔、アメリカの大学で「女性は男性より意志が弱い。なぜなら、男性は大をするか小をするかを最初に決めなければならないが、女性は途中で簡単に切り替えられるからである」と言う論文がまじめに提出された」と言う話を読んだことがあるという話から、本当にそうなのか実験してみようと思い立ったことが始まりだ。その結論としては、「立っても座っても、さほど意思の強さに影響はないんじゃないかな」と言うありきたりなものだったが、その実験中から、便器周辺の汚れが目立って減った。そういえば男性の場合は、尿はライフリングされた銃から飛び出す弾丸のように回転しながら、飛び散りながら放出されるという実験結果を以前テレビで見た。その結果かなり広範囲にメートル単位で汚れを飛び散らかすらしい。少なくとも「女性の意思が弱い」かどうかより「座って用を足す方がはるかに便器周りを汚さない」と言う事の方が簡単に立証できた。

 

風呂だって、「みんな入っているんだから」で片づけてはいけない。みんなも入っているけれど、あなたが汚した分も他の誰かが掃除しているなら、片付けさせているじゃん。

食事の後の食器洗いだって、少なくともあなたがご飯を食べた食器は他の誰も使っていない。その使っていない食器を誰かに片づけてもらっている。その漫画と何ら変わらないよね。

 

夫婦喧嘩をしていて、あんたの尻なんて誰がぬぐうか!と言う状況ならいざ知らず、そして亭主関白を気取っているような(気取らせているような)家庭でなく、普通に仲良くやっている夫婦なら、自分は食べていない食器でも一緒に片づけ位するでしょ。この漫画だって何やら会話しながらっぽい絵面じゃないの。

家族の為に食事を作る行為だって、掃除をする行為だって、誰がどう負担するかは家庭ごとに違うだろうけれど、自分がやった分だけなんて事はしないだろう。

 

損得でしか考えられないっていう人は、結婚をしたことがないか、結婚しているけどそれに絶望している(希望を持てない)人なのかな…どちらにしても、まぁその辺りは個人の自由だけれど、仲の良い夫婦の機微はご理解いただけていないのだから、なんというか理解してくれないだろうなぁ…としか言えない。そればかりは仲の良い夫婦になってみないとね…

 

また、「なんで家事をするのが女性なんだ」と騒ぐ人もいるのかな。

家事をする=女性抑圧の象徴なんて1950年代以前からの古い話だよね。でも、それなら男性が家事をする絵面にすれば納得するのか。そしたら今度は女尊男卑にならないか。だったら中性的な人をはいつするか。そしたら今度はそれらの人を差別したことにならないか…結局何にもできなくなっちゃう。

そんなことを騒ぎ立てる人の家では、家事をどのようにしているのか知りたいものだ。もし、奥さんがやっているとなったら大義名分は立たないし、夫婦で仲良く分担しているとなったらそれこそ大問題だ。だって漫画と同じことをしているのに騒ぎ立てているなんてね。

さて、どうしているのだろう。本当に興味がわくよ。

 

で、私が言いたいのは、そんな考えを揶揄することじゃないのよ。

いろいろな考え方があると思うし、私が理解できないから間違っているって思うこと自体おかしいよね。単に私には理解できないだけ。

だから、可能なら喧嘩目的ではなく、これを見て騒ぐ人がどのような観点で何をすべきだと思っているのか教えてもらいたいとは思う。共感できる自信はないし、理解できるかもわからない。けれど、自分にはない考え方を、もしくは、私が何か間違って理解しているのかを知りたい気持ちはたくさんある。

 

と言うここまでが余談だ。

私が書きたかったのは、もっと小さなくだらねー事なんだ。

漫画の中で子供がとんこつラーメンを「ぽんこつらーめん?」と聞き間違えるシーンがある。この漫画の掲載日は2020年の11月11日となっている。

翻って拙2020年8月2日「トンコツな妻」では、次のように書いている。

最近は余りポンコツポンコツと言うと妻が萎縮するだろうと妻には「ポンコツ一歩手前のトンコツだねー」「トンコツなら美味しいから全て許せる」と言うようにしている。

決して私がこの漫画を盗作したんじゃない。

私の初出の方が早いからね。

うん、それだけ。