オーバーヘッドスキャナとTANNOY ARDEN | lummoxの長い1日

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駄文、散文、写真、絵日記…何を書くかわかりませんが、その日の気分で…

保険会社から昨年12月の事故について確認の電話が来た。

 

相手がかなりごねて物損事故の解決に時間が掛かってどうなることかと思ったけれど、最終的に9:1で折り合いがついた。どちらも動いている状態での車同士の接触事故では、こちらに落ち度がないと言っても7:3が標準的な過失割合になるので、今回はほぼ完全にこちらの言い分が認められたという事だろう。「少しでも動いていれば過失が0にはならない」という阿呆な決まりごとがなければ、今回は本当に10:0にして欲しい案件だっただけに、おおむね満足できる結果と言うしかない。

それに加え、相手側は自分の車の修理代請求を辞退し、本来私の車の修理代も1割は私が負担しなければならないところを全額負担としてくれたので、実質は完全勝利のようなものだ。ここまでは。

 

あと残っているのは、その過失割合による私の休業補償及び慰謝料の請求となる(医者にかかった費用、それに伴う交通費などは既に清算が完了している)。

そして、この休業補償と慰謝料に1割がのしかかってくる。

私はその金額がどれ程になるのか全く分かっていない。5年ほど前に信号待ち中に追突された10:0の事故では100万円を少し超える金額が支払われたが、今回は治療の期間もそれより短いし、こちらの過失も1割ある事から、そこまではいかないだろう。

それでも数か月、車の運転も、家事もできないどころか、風呂に入るのも、体をふくのも、トイレに行って尻を拭くのも苦労させられた(洗浄機能付きトイレで本当に助かった)のだから、それを「ごめんね」の一言で済まされたら堪ったものではない。

 

捕らぬ狸の皮算用と言う言葉がある。

その意味も理解している。

だから、支払われもしないうちから、あれこれ計画をしたり、期待したりはしないようにしている。

 

でも、お願いだから15万円は超えて欲しい。

10月12日に書いた「少女漫画雑誌…40年ぶりに発掘」で発見された数百冊の漫画雑誌をスキャンするためのオーバーヘッド型スキャナを買う資金(約50,000円)…オーバーヘッドスキャナは高額だ。だからこそ安物買いの銭失いってやつにはなりたくない。多くのスキャナは光量不足でケラレが生じるとか、本の歪みを修正できないとか様々な問題を聞く。その中で、ScanSnap SV600は結構評判がよさそうだ。値段もだけれど…そんなことを考えていたら、それなりに評判がよさそうなCZUR社から新しくShineが出るという。価格はSV600の半額以下。そそられるが、果たして画質や歪はどうなのだろう。既存の機種は画質に少し難点があるという評価が多い。Makuakeでの応援購入価格で購入できるのはあと19日。悩むところだ。

 

そしてエッジが寿命を迎え大きな飾りになっている「TANNOY ARDEN」のエッジをセーム革に貼り換え、同時に着磁も行ってしまいたい(約100,000円)。…え!

ARDENって再販しているの?

1本60万円って!

バイワイヤリング対応って…
いや、もうここ数年は全然情報収集していないから、本当びっくりした。

うちのARDEN(あーでん)はこのリンク先のLEGACYシリーズではない、1976年発売のオリジナル。そんな高いものじゃありませんww

でもφ38㎝のデュアルコンセントリックドライバー(要は同軸2way…38㎝スピーカの同軸上に高音用のドライバーを取り付けて、38㎝のコーン紙をホーンに見立てて音を豊かにしようという発想のスピーカーシステム)は、径が大きすぎて、素早い動きについてこられない、φ30のCHEVIOT(ちぇびおっと)φ25のEATON(いーとん)が良いバランスと言われているのだけれど、クラシックを聴く分には、このARDENでも十分追従できるし、小径ウーハーのスピーカーでは絶対に聞けない領域からティンパニーのロールが静かに聞こえてくる時は身震いするくらいの感動を覚えるし、(多少古いかもだけれど)マライヤ・キャリーやセリーヌ・ディオンなどの歌声、LEE MORGANなどのトランペット、ポール・チェンバースなどのウッドベースが定位良く艶やかに鳴り響くときは、TANNOYここに極まれり!と満足するのだ。

ただね、「ソナス・ファーベル クレモナ」と聞き比べると、大人と子供…いや、お嬢様とじゃじゃ馬みたいな差を実感しましたけれどね。まぁ100万円を超えるようなスピーカは相手にしちゃあいけないね。(たまたま今の家に引っ越す前に住んでいた集合住宅にそれを持っているおっちゃんが居たんだ)

 

このARDENの修理に10万円をかけるなら、「TANNOY GOLD 5」でも買ってやろうかと食指も動いたのですが、新しいスピーカを買っちゃうと、本当にARDENはただの「邪魔な箱」になっちゃう。2本で畳1枚程の面積をとっちゃうくらいの大きさなので、捨てるのも大変だし(それ以前に勿体なさ過ぎる)ね。ならば使うしかないのだ。

 

FOSTEXのバックロードホーンもイージーリスニング用としてはとても優れたものだと思う。でもね、たまにはじっくり良い音を聞きたいのよね。

だから、どうか狸が東京のど真ん中に居ませんようにと祈るしかない。

「みんなもオラのために祈って力を分けてくれ!」