都電で散歩…の筈が6㎞程歩いて帰る散歩に | lummoxの長い1日

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駄文、散文、写真、絵日記…何を書くかわかりませんが、その日の気分で…

予告通り、今日は都電に乗って散歩をしてきた…と言っていいだろう。

 

昨夜はつい夜更かしをしてしまったため、朝寝坊。

11時の開店と同時に「うだつ食堂」に行くはずだったのだが、11:30頃の到着となってしまった。

うだつ食堂は新目白通りに面しているのだけれど、その後ろ数十メートルのところには神田川が流れており、その両脇は遊歩道となっている。江戸川橋交差点の近くは何度か通ったことはあるのだけれど、ここまで遠くはきたことがない。という事で、その遊歩道を通って行ってみようという事になったのだが、道案内役の妻が、「あまりにも遊歩道が楽しかったから」と夢中になって、気が付けば都電早稲田駅まで歩いてきてしまっていた。歌津うだつ(*1)食堂のリンク先のアクセスを参照すればわかる通り、早稲田駅からうだつ食堂までは徒歩5分。つまり早稲田駅まで来て、戻って、また行く事になる。「まぁと(ぽ)んこつな妻だから仕方ないよね」と笑って許すしかない。

 

遊歩道を散歩している途中で見つけたのだけれど…

なんというかこれぞ東京の住宅事情って感じしませんか。

玄関分だけ横にずらして、階段状に家を建てているなんて…

この逆側はどのように土地が使われているのか興味のあるところだけれど、手前の白い家のベランダは、前の家にかぶっている。

月並みな、ベタな漫画だったら、手前の(見切れた)家の2階の窓と子のベランダのある部屋には幼馴染の男女がいて~というストーリーが展開するんじゃないだろうかww

なんとなくだけれど「すげー」って感心しちゃったよ。

 

のんびり歩いて戻ってうだつ食堂へ。

店はもしかして本日定休日かと思うくらいガラっとしていたが、よく見ると電気もついているし、奥に客もいる。良かった。

 

券売機で中華そば(並)と生卵の券を購入して席に着く。

豚バラとスープが狂暴そうだけれど、おいしくいただいた。

申し訳ないが、スープは2口だけ啜って、後は残させてもらいました。

 

その後早稲田駅に戻って、栄町で降りてコーナンとダイソーに立ち寄る。電子ピアノの埃除けカバーはありあわせの布を使っていたのだけれど、まぁ見事に趣味に合わない。見ているだけで気恥ずかしくなる。そして、ピアノの近くに電気ポットだとかネスプレッソだとか水を扱う機器があるので、万が一水をこぼしたら大惨事となる。それを避けるためには、カバーに防水性または撥水性を持たせたいという事で、なにかいいものはないかとした調べに行ったのだ。

 

コーナンでの結論は、薄手のテーブルクロスを使うのが合理的で安上がりではないかと思えた。ガラ柄(*1)も落ち着いていて大変好感が持てる。ただ、1mあたり1,000円前後するのは高いのかなぁ。

 

ダイソーに行った。こちらでは期待していなかったが、妻がテーブルクロスを見つけてきた。170㎝×150㎝の大きなサイズだ。そしてディズニー柄だ。これも柄に問題ありだけれど、今の布切れよりマシだろう。なにより100円なので試しに買って様子を見ることにした。

 

荒川車庫前に停車した時、「車庫前っていうけど、どこに車庫があるんだ?」と疑問に思った。電車が発信発車(*1)してすぐ左に車庫があった。JRなどの車両では考えられないくらいコンパクトに90度曲がって線路脇の車庫に入るようになっているので、全くそんな風に想像もできなった頭では、そこが車庫だと認識できなかったようだ。

軽いパニックになって写真を撮ることもできなかったので、いつかここを眺めに来ようと思う。

 

そして次の目的地、荒川遊園地前へ。私はもう幼児用事(*1)は済んだが、妻がこの近くにあるローカルなスーパーを巡ってみたいのだそうだ。

 

妻の趣味に付き合いたい気持ちもあったが、私は妻とは別行動をとり、ここから家まで歩いて帰ってみることにした。

ナビアプリによると、家まで6㎞ちょっと。歩けない距離ではない。ただ…このiPhoneのMapアプリ、徒歩でのルート検索を指定しているのだけれど、最短コースなどいくつかの候補を示してくれていても、どれも高低差を考慮はしてくれていない。

 

こちらの地図を参照してほしい。

(国土地理院 デジタル標高地形図「関東」より一部抜粋・加工)

 

地図の緑色の部分は標高が低く、色が薄い部分は標高jの高いところだ。濃い青は河川や濠だ。

そしてオレンジ色の線は、今日歩いてきた(アプリが指示した)ルートだ。(ゴールは適当なところで切り捨てている)

田端駅まで低地を歩いてきて、田端駅から山(と言わせてもらう)をひとつ越え降りる。そしたらまた登って小石川植物園の辺りでまた降りる。またまたすぐにまた登りになり、すぐ降りる…動力付きの乗り物に乗っているなら、こんな20m程度の登り下りなど気にもしないだろう。しかし、こちらは運動不足で贅肉のたまった体が動力だ。こんなにアップダウンされてはたまったものじゃない。

 

画面右の濃い青の四角い塊は上野公園の不忍池だ。標高の低い土地はそちらになだらかに続いている。低地を選んで高地を回り込むように進むなら、上野から秋葉原、水道橋の辺りを迂回して通ればよい。ただ、それではとても大きな回り道になる。せめて小石川植物園の山にかかる手前、白山で左折して低地に入り、次の山に登ることなく東京ドーム手前を曲がっていけば山の登り降りを2つも回避できていた。

 

---<2020/10/19 14:34 追加 ここから>--->>

キョリ測でルートをトレースして、そのルートの高度変化をグラフにしたのがこれ。

体力に自信のない、運動不足の老人にはこのたった20メートルくらいのアップダウンがとっても辛いのだ。

もし白山で左折を選択してれば、後ろに透ける千代田区の「区」の辺りから右の2つの山はなくなり、なだらかな下降線を描いていただろう。

そう思って、そちらのルートもキョリ測で計測してみた。

やはり見事に山が消えなだらかになっていた。これだけでどんなに楽だった事か…

<<---<2020/10/19 14:34 追加 ここまで>---

 

このデジタル標高地形図を見れば一目瞭然だが、東京の東部は海抜の低い土地が続くが、西部に行くにしたがって標高はどんどん高くなる。世田谷など西のはずれの区はもう山間部と言っても差し支えないだろう。

私の住処は海抜10m未満の地域だ。東京ドームや銀座、港区などには山に登らず行く事ができるが、新宿や渋谷などに行くには山登りの覚悟が必要だ。なので車で出かけるとき以外、私は普通の地図だけではなく、この標高地形図をダウンロードしたもの、「キョリ測」、そして有料だけれど「スーパー地形」が手放せないし、とても重宝している。

 

スマホが普及し、様々な便利なアプリが蔓延し、本当に良い環境になってきた。車でも、電車でも、バスでも歩きでも最適なルートが素早く検索できる。でも、それらアプリを開発している人に切にお願いする。どうか標高差を考慮して、できるだけアップダウンで苦労しないルートを探す機能をつけてはもらえないだろうか。デブ必携…いやデブだけではなく、老人や妊婦さん、更には歩くことがつらいけが人などにも重宝される事請け合いだ。どうか本気で検討してくれることを祈ります。

 

そんな大変な思いをして6㎞を歩き切り家に帰った。

何とか手足は胴体にくっついている。でも腰などが悲鳴を上げている。明日は筋肉痛で起き上がれないんじゃないだろうか。運動するのに本当無理は禁物だと改めて実感した。

 

せこい話だが、帰宅してから、都電の一日乗車券を買ったのに、2回しか乗らなかったので、元を取れなかった!と思ったのだけれど、そういえば早稲田を出てすぐ、友達から電話がかかってきたので学習院下で一度降りたんだった。すれすれ元は取れていた。良かったよーww

 

*1:2020-10-19 14:51 誤字修正