学びのスパイス <Luminous Spice> -3ページ目

積読で本を腐らせない機嫌の良い人

内容次第で本は腐る


この記事は、魚柄仁之助さんの著作「冷蔵庫で食品を腐らす日本人」の内容に触発されて、まとめたアイデアです。
魚柄さんの著作で勧めていることは、食品を購入して家に帰ってきたら、すぐに前処理をして、食べるまでの間を、食品が熟成する調理の時間につかおうと言う点です。冷蔵庫が普及するに従って日本人が忘れてしまった、食品の長期保存の方法を紹介しています。

物質としての本を考えた場合、本は確かに腐ったりしません。ところが本の中に記述されている情報を考えてみると、その情報は生み出された時点から経時劣化が進むと考えることができます。ビジネスやITの内容であれば、2、3年もすれば現実が大きく変化して、利用価値の損なわれることもあります。コンテンツという視点から見ると、内容次第で本が腐るという考え方ができます。

そこで、この記事では、本を買ったら、すぐに仕込んで熟成する方法を紹介します。

読書の前の仕込みかた


本を読み始めるまでに、自分の関心や問題について考えを深めておくことが仕込みになります。本を買ったらすぐに、考えるために、重要な情報を取り出しておくのです。

本の概要を把握しておくには、本のカバー、帯、目次、前書き、あとがきなどを読んでおけばよいでしょう。これは、購入する前に書店で読んでおくこともできます。

最も関心のある部分だけを先取りで読んでおくこともできます。自分の興味や問題意識から、一番読みたいことが書いてある部分の一節を見つけて読んでしまいます。先頭からパラパラめくって、見出しの太字だけを流し読みする。あるいは目次や索引からキーワードをたどることで探せます。

事前に考えを深めておけば、自分の考えた内容と照合しながら読むという積極的な姿勢で読書に向かえます。また、複数の本を同時に仕込んでおけば、相互の関係性も意識できるようになります。

仕込みの素材の利用法


本のタイトル、購入日、気づき、購入した動機などを、よく持ち歩くノート、スケジュール表、携帯電話や、あるいはメディアマーカーのような読書ログサイトに記録しておきます。読書ログサイトの場合は、記録を支援する仕組みが揃っていますので簡単に利用できます。これを定期的に見直せば、仕込み済みの内容をさらに熟成させることができます。また、購入した図書の写真を携帯で撮影し、見直して、仕込みの内容を思い出すだけでも効果があります。

記録内容を見直すたびに少しずつ、関心のある一部をさらに読み足してもよいでしょう。

仕込みきれない数の本を買わない、仕込み済みの本を読み終わらないと新規購入しないという制限をルールとして決めれば、無秩序に積読する書籍が増大することも避けることができます。

熟成に転換すれば上機嫌


消費することが目標なら、消費するその瞬間、貴重なもの手に入れたという安心感とともに、思考停止に陥ってしまいます。すると腐敗というのは思いがけなく現れる不快な問題です。この問題から避けたいがゆえに、解決を先送り繰り返してしまう言う点では、食品も本もかわりはないなと感じました。何もしない積読は思考停止です。

過去に膨大な積読を積み上げた経験から、歯止めになる仕組みを色々自らに課しました。魚柄さんの書籍に記されている、「腐敗する時間を熟成する時間に転換しよう」という考え方に触れて、発想を転換してどうすれば積読という行為に熟成という積極的な価値を与えることができるかと考ました。その結果、この記事をまとめることができたのです。

積読を抱えて後ろめたい気持ちになるより、買ったらすぐに仕込んで、読み始めるまでに価値を高めてしまいましょう。たったこれだけのことで、毎日機嫌良く過ごせるのなら、こんなにありがたいことはありません。

おわりに

おわりに

前回の投稿をもって、当初企画は完了しました。伝えたいことは書き尽くしました。皆さんの経験と照らし合わせて、役立つものがあれば試してみてください。あとはやるだけです。
今後は、万人向けでない内容を不定期に書くつもりです。

このコンテンツの構成

まず中心の話題として、知識や技術を身につける、あるいは上達するのに大切な3つの要素を紹介しました。目標を明確に文章で表現することゴールまでの全体像を把握すること物事を成し遂げるのに役立つ態度、になります。

上の3つの要素の補強として、環境整備時間管理継続する技術脱完全主義変化へ対応する仕組み、を用意しました。

最後に簡単な適用例として私の積読解消法を紹介しました。

オトナが学ぶという現実

2006年に総務省統計局が実施した社会生活基本調査によれば、過去1年間に「(学業以外の)学習・研究」を行った人は、就業者の35.2%でした。全体の2/3は全く学んでいないのです。この数字は、社会人が学ぶことの難しさを、自分の経験に近い形で示していると考えています。

学生時代のイメージからすると、学ぶのは簡単なことに思えます。現実には、社会に出て学ぶということは、大変なことのようです。

期待しています

勤めながら学ぼうという意気をもつ方を広く対象として、自分の経験から役立った知識をまとめました。

私は、大きな可能性をもつ若い人たちに期待しています。新規ビジネスの開拓、イノベーション創出に不可欠で、これからの日本社会に活力を与えるのは、いま駆け出し中の社会人の成長以外に考えられません。

このコンテンツが皆さんの成長に少しでも役に立つのであれば、私の日本社会への一人経済対策として目標達成したことになるのです。

目標達成を助ける態度

目標達成を助ける態度

学習計画通りに実行すれば、大きなトラブルがない限り目標達成はまず間違いと思います。現実には素晴らしい実行プランを持ちながら死蔵させてしまう場合もあります。
あなたのプラン実行をサポートする物事に接する姿勢、態度を最後にご紹介します。

すぐ始める

課題をこなす時間がわずかでも見つかったらすぐ取り掛かる。常に成果を積み重なっていくことで、日々喜びを感じられるようになってきます。
すぐに始める態度を持ち続けると、やらない理由を考える時間が減るので、よりも沢山のことを成し遂げられるようになります。結果として作業効率が高まります。

やらない理由を考える自分の内面の声を打ち消すには、ともかくカラダを動かして始めてしまえば良いのです。私はさらに「やることにしたから」と声に出して行動してしまいます。そうすると頭の中の否定的な声は聞こえなくなってしまいます。

まず試してみる

「やったことがない」と「できない」は違います。未知の物事には恐怖や抵抗を感じることから思考停止に陥りがちです。「やったことがないことはできない」という思い込みのために必要以上に自分の能力を過小評価しているのではないでしょうか。

経験することで初めて理解できることもあるのです。事実ではない「できない」自分の思い込みを、試してみることで取り除いていきましょう。

いつも感謝する

常に感謝の気持ちを感じていると、いつもゆとりを持って過ごすことができ、知識の理解がはかどります。

必要な情報を残し整理てくれた先人達は大変ありがたい人たちです。この感謝の気持ちを持つと、利用する情報に積極的に接することができ、そこから得られる知識は大きくなります。

家族や友人、同僚、上司などの周囲の人たちに感謝の気持ちは持ちましょう。学習する便宜を図ってくれたり、理解を示してくれたりしているのです。
あなたがこれから身につける、知識や技術は、この周囲の人たちの関係の中にあって、はじめて価値を持つのですから。あなたが設定した目標というのは、最終的には周囲の人たちと幸福を分かち合うことなのでしょう。