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女性起業家 ルミナスのブログ

公認会計士であり、組織の仕組みづくりのお手伝いをする会社を経営しているルミナスが      

日々感じたことを書いています。

ルミナスです。

今週は、トゥイーディー前IASB議長のお話を聞きにいってきました。

トゥイーディ氏は20116月まで、10年にわたってIASBの議長を務めた方です。まさにIFRSを世界中に広めるのにご尽力された方といってよいでしょう。

IASB
FASB(アメリカ)との関係性も窺い知れ、いろいろと感じるものがあったのですが、それはさておいても、なかなか興味深い話をされていました。

私が印象に残ったのは、


・アメリカが
IFRSをアドプションするかどうかの意思決定は
 大統領選
(201211)以降になるだろうという事。

 (以前、FASB研究員の川西氏も同じようなお話をなさって
 いましたが、一般的に大統領選の年には重要な意思決定が
 なされにくいというのが根拠のようです。
)


Permanent membership criteria to be based on “use of IFRSs”
(モニタリングボードの
常任
メンバーの要件はIFRSの使用を元に検討される)という文言を、アメリカへの警告として入れたという事。

・今まではアメリカとの議論に時間を費やしてきたが、
今後
IASBはアジアに注目し
ているという事。

・アジア諸国の意見をまとめた上で、IASBに意見を出して欲しい。アジアをまとめる役割を日本に期待しているとおっしゃっていたこと

もはやアメリカの後追いをする時代ではなく、国際社会の中でどう立ち回るか、日本のスタンスを定め、そしてアジア諸国の意見をまとめてアメリカやヨーロッパと対峙していくことが必要な時代なのだと改めて感じました。

しかし、果たして中国を制することができるのか…。






ルミナスです。

自見金融担当大臣が退任、新たに松下金融大臣が就任しました。

さて、今後のIFRSの動向は???

松下新大臣は、「今からお勉強」のスタンスを貫いていらっしゃいます。

そんな中、自見大臣が会見で以下のようなご発言を。。。


国際会計基準につきまして、私の時に特に、色々な論議があったわけでございますが、IFRSに関しては、重要な仕事の一つとして取り組んでまいりました。


一言そのことを申し添えさせていただきますと、IFRSについては、昨年から企業会計審議会において、我が国の国益を踏まえ、戦略的思考、グラウンドデザインを形成すべく、幅広い視点から総合的な論議を図ってまいったところでございますが、1年にわたる精力的な議論を得て、一定のコンセンサスが見え始めており、マイルストーンとしての中間的な取りまとめを行う時期ではないかというふうに、私は認識させていただいております。


この時代になって、グローバルで高品質な会計基準が必要であるということは、言うまでもありません。非常に大事な点でございます。


一方で、米国をはじめとする国際情勢が不透明な中で、今や日本金融について、EUの同等性評価も得て、国際的にも遜色なく、これをまず対外的に強調し、その上で連単分離を前提に、日本が米国等に先駆けてIFRSの任意適用をいたしております。アメリカはしておりません。任意適用の拡大をしっかり進めていことが会計基準の国際的ルール作りに、より一層積極的に貢献していく方針を主要な関係者を交えて話をしております。

新大臣に、私が敷いた路線をしっかり継承して欲しいものだというふうに考えております。

出典:金融庁ウェブサイト
http://www.fsa.go.jp/common/conference/minister/2012a/20120604-1.html


・・・報告書でも出そうな雰囲気ですね。


アメリカでは、5月22日にSECの委員の方から以下の発言がありました。

The staff expects to publish its final report under the Work Plan in a matter of weeks. Once we have time to evaluate the contents of the final staff report, my fellow Commissioners and I will consider the next steps.


スタッフがワークプランの最終報告書を数週間以内に公表する予定であり、
SECはその内容を検討して次のステップに進む


出典:米国証券取引委員会(SEC)ウェブサイト

http://www.sec.gov/news/speech/2012/spch052212ebw.htm


・・・こちらは報告書が出ます。数週間待ちましょう。
  そろそろですね。NEXT STEPの内容が気になります。


アメリカが動くと日本も動く・・・。これは偶然???



ルミナスです。


昨日は久しぶりにコチラ↓↓(青山)で研修講師をさせていただきました。

女性起業家 ルミナスのブログ-青山



テーマは「成功する士業のコンサルティング」


私と同業の公認会計士の方や税理士、
ファイナンシャル・プランナー、証券アナリスト、

コンサルティング会社勤務、保険会社、

企業経営者の方を中心に、約20名の方にご出席いただきました。


テーマは、

1.士業コンサルタントの特徴

2.座学はどれぐらい役に立つか?

3.よくある失敗例~クライアントはこう見ている

4.成功のポイント


ということで、


■士業は他のコンサルタントと何がどう違うのか?


■「本に書いてあることをそのままアウトプットする。」

レベルから脱却するために、どんな視点を持てばよいか。

■「質が高い」、「経験がある」の泥仕合から抜け出そう。


というような話を中心にさせていただきました。

クライアントはこう見ている、の話のときは

深~くうなづかれている方が何名かいらっしゃいましたね。


今回は質疑の時間を長めにとらせていただきました。
・成功談、失敗談を聞かせてほしい。

・顔写真を出すかどうか、自社のウェブサイトの位置づけ

・どのようにして顧客を獲得しているのか?

・見積もりや決済条件などかなり実務的なところまで・・・(笑)

やはり営業戦略に関する質問も多かったです。。。

・・・余談・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

IFRS本の著者ということで、意外にも(!?)
IFRSに関するご質問も、たくさん頂戴しました。

興味を持っていただけて、うれしい限りです。


最近、私のお客様(非上場)でも
IFRSに興味を示す方が増えてきました。

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営業戦略や差別化の詳細は専門の方に譲りたいと思いますが、

実務家である私が、自らの経験から考える「差別化」について、

意見を述べさせていただきました。


「差別化」については別のセミナーでも

お話させていただいたことがあるのですが、

やはり皆さん関心が高いテーマですね。


いずれにしても、コンサルタントは
"自ら考え、動かねばならない職業"ですから、

講師がひな壇の上から一方的に話をするよりも、

双方向で意見交換をするスタイルがなじみます。


続編開催リクエストをいただきましたので、

今後も継続開催させていただく予定です。


次回は事前にブログでもご紹介させていただきます。