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女性起業家 ルミナスのブログ

公認会計士であり、組織の仕組みづくりのお手伝いをする会社を経営しているルミナスが      

日々感じたことを書いています。

ホンダが2015年3月期をめどにIFRSを導入
導入理由は、海外拠点を含むグループ内で会計の物差しを統一し、
経営管理を効率化すること。(日本経済新聞 2012年8月17日)

商社、IT、医薬品に続き、自動車業界も導入が進んできましたね。


現状、海外拠点に関しては
各国の会計基準が混在しているようですから、
拠点どうしの業績比較ができるようになります。

一方、記事によると国内系列企業に対しては
IFRSへの移行を各社の意向にゆだねる、ということです。

従って、系列企業側でIFRS適用しない場合には、
親会社の連結決算で日本基準→IFRSに修正する事になります。
実務負担もありますが、導入趣旨を考えると少々残念。

上記は日経新聞の記事ですから、
詳細、ホンダからの発表を待ちたいところです。

ルミナスです。


先日のトゥイーディ元IASB議長の講演のあと、いろいろな可能性を考えていたのですが
ちょうど同じようなテーマを扱った記事を見つけました。

磯山友幸氏のブログより。


日本はIFRSでアジアの主導権を握れるか。

戦略なき対米追随姿勢では、したたかな中国に追い抜かれるのがオチ。

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/32986


海外からプレッシャーがかかっているのは事実。
日本として、「アジアでの主導権の確保」についてどのように考えるか・・・。


ルミナスです。


2012年7月13日、米国SECからWork plan final report(最終スタッフ報告書)が出ました。

最終スタッフ報告書は、アメリカの財務報告制度にIFRSを組み込んだ場合に、
どのような影響が生じうるかを、SECスタッフがまとめたものです。

「最終」とはいうものの、今回の報告書上、米国の財務報告制度にIFRSを組み込むべきか、組み込む場合にはいつどとのように移行するのかについての提言は一切ありません。

理由:
米国資本市場における非常に多くの参加者が、国際会計基準審議会(IASB)

により公表されたIFRSをそのまま米国会計基準(US GAAP)として指定
することを支持していないことが明らかになったため。

という事で、報告書の大半は、スタッフの作業結果と分析にページがさかれています。大方の予想どおり、アメリカの意思決定は11月の大統領選以降になりそうですね。


原文(英語)

http://www.sec.gov/spotlight/globalaccountingstandards/ifrs-work-plan-final-report.pdf


そんな中、日本では三菱商事、三井物産、丸紅が2
014/3月期よりIFRS移行発表です。
伊藤忠、豊田通商、双日も準備中なので、既に採用の住友商事を含
めて大手商社7社はすべてIFRSを採用予定ということになりますね。(日刊工業新聞、2012/7/17)

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx1120120717aaaf.html?news-t0717