人によって最優先な事に違いはあれど、その結果として明らかに不合理な行動を取る人々が割といる。
その一面として今朝のテレビで見たのが、病院からもらった薬を溜め込む人々。
多くの場合は意図的にそうしているのではなく、飲み忘れたからとか、効き目が強すぎたからということで、結果的に溜め込むことになっていたらしいのだが。
薬を指示された通りに飲んでいないということを医師に伝えていないので、医師はその薬の効き目が十分ではなかったと判断し、更に薬を増やしてしまう場合もある。
本来は、体に負担がかかりにくい薬を処方されていたのに、飲んでいないことを伝えていないばかりに副作用が強い薬に変更されることもありえる。
医師に伝えない理由として罪悪感を理由に上げている人もいたが、結局それは自分自身の肉体的な健康よりも外面的なプライドを重視しているということなのだろう。
まあそれについては好きにすれば良いと思うが、薬を溜め込んでいる結果、必要な人の所に必要な薬が十分行き届かない事態を招きつつあるとのこと。
それに、現場の医師が薬の効果について見誤り、他の人に「適切ではない処方」を行ってしまう可能性もある。
全く、迷惑極まりない。
あと、仕事のためには体を壊しても良く、年を取ればあちこちガタが来ても当たり前だと考え、それを他人に強制する輩もいる。
私にとっての仕事は生活のためにしているのであって、仕事のために生活しているのではない。
たまに優先順位が多少入れ替わることがあったとしても、体を壊してまでやるような仕事は選ばない。
長い目で見たら、どちらの方が社会にとって有益であるだろう。
それ以前に、自分自身にとって有益なのは、まず心身共に健康であることを私は望む。
まあ、自分にとっての「健康」とは人それぞれで、誰かと比較してもしょうがない。
60代の人間が10代の若者と同じことをしようとしても無茶でしかないが、例え年格好が似たようなものであっても自分にしっくりくる生活習慣は自分で見つけるしかない。
それにしても、自分にとって「良い」と思っていることが本当に良いこととは限らない場合もあるが、それを信じて疑わない人は多い。
誰もが自分の正義を振りかざしている間は、それしか見えないのだろう。
そして、誰もが自分にとって「正しい」ことをし続ける。
なお、
誰かや何かを断罪することで、自分が偉くなったように感じるのはただの錯覚。
仮想の相手を下に見ることで、自分の位置が上がった様に思うエゴの働きの一つだが、その結果はむしろ自分の位置を下げている。
では、どうすれば良いのだろう。
そんな事を考えている。