危なかった 【ぴか編】 | Journey Together ~多系統萎縮症の父と家族と○○と~

Journey Together ~多系統萎縮症の父と家族と○○と~

2015年5月、父が多系統萎縮症と診断されました(発病はおそらく2008年頃)。難病を抱えることになった父と家族の介護の日々を綴ります。

ぴかの先生には、何度も念を押されていました。

 

「たくさん食べさせなくていいから」

「寝ているところを無理して起こして食べさせちゃだめだよ」

「ゆっくり少量ずつ与えるんだよ」

「下痢と嘔吐さえ起こさなければ、二、三日に一回の注射(点滴)と少量の水と栄養で生きていけるから」

「痩せることは問題ないから」

 

流れ星流れ星流れ星

 

ほとんど食欲のないぴかですが、

今日の昼食はまあまあ食べる気を見せて食べてくれたのです。

 

シリンジから押し出されるスープ状にした食事を

アグアグゴクンとしてくれることが嬉しくて、

ついつい「もう少し。もう少し」と

食べさせ過ぎたのだと思います。

(といっても、たった10~15ccほどだったと思いますが)

 

 

「あ~良かった。食べることが出来た!」

と喜んだのもつかの間、

ぴかがオエオエ言い出し、

ドバっと食べたものを吐き出しました。

同時に「クー―ッ」という声をだして、

全身を硬直させ、目が白目をむいたのです。

 

 

これが最期か!?

いよいよお別れなのか!?

(なぜか少し冷静…)

と思ったところで、

再びぴかの身体が動き出し、

呼吸し始め、

ぴか、戻ってきてくれました笑い泣き

 

 

 

 

ぴか、

ほんとにほんとにほんとにほんとに

なんていい子!!

ほんとにほんとにほんとにほんとに

ぴかの生命力、すごい。

 

 

 

でも、ほんとにほんとにほんとに

危なかったえーん汗汗汗

 

 

 

 

 

 

ぴかの身体は

確実に食事を受け付けなくなってきているのだ、と実感しました・・・

 

先生に言われた通り、

無理をしてはいけないのです。

 

ぴかの身体の状態に寄り添わなければ・・・

 

 

 

 

でも・・・

ぴかの身体は極めて最後の時に向かっているかもしれないけど、

ぴかの心は、まだママ(私のこと)のために頑張らなくちゃ、

私たち家族ともう少し一緒にいたいよ、

と思ってくれているのかな・・・。

そして神様が、私に心の準備をするように、

ぴかとの最後の時間を悔いなく過ごすように、

猶予を与えてくれているのかな。

 

 

 

本当に食べる量は信じられないほど少なくて、

生きているのが不思議なほどだけれど

今日もいのちをつないでいてくれる

ぴかと神様に感謝します。

 

 

 

 

 

ほんとに息をしているのかと目をこらすことしばしば・・・

でも、ちゃんと息してます。

(スースー聞こえる音は父の呼吸音)

 

 

 

 
軟体動物のように、身体に力が入らないぴか。
ぴかの感触、ぴかのぬくもりを
私の身体に染みこませなくちゃ。
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大好きだよ、ぴか。
がんばってくれてありがとう、ぴか。
 
 
 
 
ぴかの時間が
この夜も、
明日も、
穏やかで、安心できて、幸せなものでありますように。