レスパイト入院中の検査結果 | Journey Together ~多系統萎縮症の父と家族と○○と~

Journey Together ~多系統萎縮症の父と家族と○○と~

2015年5月、父が多系統萎縮症と診断されました(発病はおそらく2008年頃)。難病を抱えることになった父と家族の介護の日々を綴ります。

あ先月のレスパイト入院中、

色々な検査をしてもらいました。

(血液検査、尿検査、レントゲン、心電図、MRI、脳血流量検査等)

 

 

血液データはまずまずでした。

基準値よりも高いもの、低いもの色々ありますが、

特別問題ないとのこと。

 

ナトリウムが低くて、2年ほど前から

塩化ナトリウムを一日4.5gを飲み続けていますが

なかなか基準値に届きません。

父のようにラコール栄養が長期になってくると

低ナトリウムになる方が多いそうです。

ラコールの塩分量はとても抑えられているからとのこと。

しかし、父のような高齢者の場合は

「この位の値でも大丈夫でしょう、

逆に基準値になってしまうと脱水を疑ってしまう」

と言われました。なるほど。

 

 

 

 

 

尿検査では細菌〔3+〕でした。

 

寝たきりの人は

尿を排泄しきれずに、細菌は増えがち。

それでも発熱はしていないし、

父の場合、尿量も一日1000cc以上あるので、

抗生剤治療などの対象にはならない、とのことでした。

 

 

 

 

 

 

 

問題は脳のMRI・・・もやもやもやもやもやもや

 

まず、脳幹の萎縮

著しいと言われましたショボーン

やはり少しずつ進行しているようです。

 

 

脳幹は、中枢神経系を構成する重要な部位が集まる器官。

三つの部分に分けられていて大脳に近い側から、中脳、橋、延髄と間脳を合わせて脳幹と呼ぶ。

生存の上で欠かせない自立機能を直接抑制している重要な部位であり、睡眠・覚醒レベルの調整、姿勢運動制御も行っている。

脳幹は多種多様な神経核から構成されており、その機能も当然ながら多様であり、この小さな部分に多数の生命維持機能を含んでいる。

・多数の脳神経が出入りし、多数の神経核が存在。

・自律神経機能中枢が存在

・意識と覚醒に重要な神経回路があるとされている

・脊髄から視床する感覚神経路が存在。

・姿勢反射の中枢

 

また、体温温覚・感覚・冷覚・聴覚・眠気・食欲・筋力などの様々な情報を分類して大脳皮質に伝え覚醒・運動・感覚の制御・呼吸のリズムを形成する。

 

 

 

ショボーンショボーンショボーン

 

 

 

 

 

 

それから海馬・側頭葉・前頭葉の萎縮

進んでいる、と言われました。

(この傾向は2年ほど前から徐々に

現れてきていました)

 

海馬・・・側頭葉内側にあり、記憶の形成に重要な役割を果たしている大脳辺縁系の一部。

側頭葉・・・大脳葉のひとつで言語・記憶・聴覚に関わっている。

前頭葉・・・大脳葉のひとつで、思考や判断し行動する機能を司る。

 

 

「萎縮程度はどの位ですか?」と尋ねると

「高度です」と言われましたえーん

 

ただし、画像所見と臨床症状(実際の認知力など)は乖離することも多いとのこと。

画像でかなり萎縮が進んでいても、臨床では問題なかったり、

逆に、画像は問題なくても、臨床症状が著しく進んでいることなどは珍しくないそうです。

 

 

約5年前に初めて父が脳神経の病気であることが分かったときは、

大脳の萎縮は多少あるものの、

年相応で問題ないと言われました。

認知症テストもほぼ満点で、

記憶や思考なども全く問題にはなっていませんでした。

 

 

でも今は確かに、記憶力、思考力、落ちてきていると思います。

ケアに来てくださっている方々の名前、

どうしても覚えられません。

妹や孫、その他お見舞いに来てくださった方たちのことも、

次の瞬間には忘れているような気がします。

 

それでも、家族のことはわかりますし、

昔ながらの友人たちのこともわかります。

季節も自分今いる場所もわかる。

自分の快・不快・希望・願望・などの

意思表示もはっきりしています。

 

 

 

 

脳幹・海馬・前頭葉・側頭葉の萎縮の影響と

今の父の状態を比較すると、

合致する部分、色々あると思いますタラー

 

 

 

でも、

もう仕方ない・・・

受け止めるしかない・・・

 

 

この事実を

半分は頭にしっかりと入れて覚悟しつつ、

半分は忘れてとらわれ過ぎることなく

今目の前に父さんがいることを感謝して

一日一日を自然体で

過ごしていくしかない

と思っています。