正直言うと暫く彼らが勝つところは見られないんじゃないかと…。
ところがその週末(5/5,6)の戦いっぷりを見て、勇気と希望が沸いてきた。
と同時に、東大野球を応援するにあたっての初心を忘れていた自分に腹が立って恥ずかしくもなった。
どんな時も勝つと信じて必死の応援を繰り広げる応援部に魅せられて彼らの応援を始めたのだから。
土曜は負けはしたものの、小林君が惜しくも9回に1点を献上してのサヨナラ負け。
負けは負けだけど、一年生の時から期待していた彼が何かを掴んだような2週連続のナイピーに図らずもウルッときた。
日曜日は有坂君からの継投でわりと接戦。
そう、宮台君がいなくても東大野球部は勝てるかもしれない気配があって、間違いなく強くなってるのだ。
春はあれだけど…秋には勝つところが見られるかもしれない…。

試合後、紀尾井町に移動してランチ。
週末の赤坂界隈は閑散としていて大好きな街。
テラス席でビールを飲みつつ、そよそよと吹く風に揺れる新緑を眺めてると、激しく不規則にリズムを刻むメトロノームがゆったりとアダージョを刻んでゆくよう。
最愛の隣人はご機嫌でビールを煽ってたけど、メトロノームが不調の僕は実はノンアルビール。
というか、このところ数ヶ月ずっとノンアルビール。居酒屋に行ってもバルに行っても寿司屋に行ってもノンアルビール。。。

ずいぶん前にタバコをやめた時はびっくりするほどキッパリとやめられたけど、酒はダメだ。
お酒を飲みながらの食事や会話は何よりも楽しいし、僕にとっては何事にも代えがたいものなのだ。
そのノンアルビール。
セコい話だけど、スーパーで買うとビールの半額以下の価格で売ってるのに、席に着くなり『お飲物はどうしますか?』って店に行くと、お値段がビールとさして変わらない不思議と湧き出る不信感。
なんだか損した気分…てわけでもないんだけど、これをビールのように何杯もおかわりしたくなるかと言うと否。
結局は烏龍茶や緑茶をチビチビやりながら最愛の隣人が徐々に酔ってく様子が滑稽で微笑ましく見え、彼女の話にニコニコしつつ頷くのだ。

その日の帰りの電車で発作が来た。
満を持してニトログリセリンを飲むと、薬局で貰った「お薬の説明書」に書いてある副作用の全ての症状が襲ってきて、その具合の悪さで本来の症状が治まったのかどうかもわからなくなった。
というわけで連日の病院通いが始まり、身体にはいくつもの電極がつけられて五色のコードが張り巡らされ、まるで自爆テロ犯みたいな出で立ちで過ごしたり、心エコーのかわいこちゃん技師にときめいて心拍も血圧も急上昇して検査になってない検査をしていたりする。
まあ…直ちに死にそうな感じはしないので騙し騙しでスポーツ観戦は行けるでしょう。
ただし、心臓に悪い試合はいけません。
劇的ではなく気持ちよくスパッと勝つか、諦めのつく負け方が理想です。
ハタケのサヨナラ逆転弾とか東大の勝ち点なんてもっての他なのですw