最下位脱出をかけたvs明治大学二回戦は3-6で敗戦し、2017年の東大野球部の公式戦の全日程が終了した。

◆明日もここで応援するぞ!
例年、最終戦(になりそうな試合)ではチアや吹奏楽が学注をやったり、特別の催しがあって予餞会的要素があるんだけど、この日の応援団はほぼ通常モード。
それはこの応援団が最下位脱出を全く諦めてなくて『今日絶対に勝って明日も試合をする前提で応援してるに違いない』と僕は解釈していた。
1-6で迎えた9回裏、敗色濃厚で誰もが下を向くような場面の最後の学注で応援部主将が叫ぶ。
『俺は絶っ対に諦めない!俺は明日もここで応援したい!どうか皆さんの力を貸してくれ!』
それに呼応して否が応にも盛り上る応援席と選球よく粘った新堀君が四球を勝ち取った。

◆楠田君の2ランに涙腺極まる応援席
新堀君の四球の後、楠田君が放った打球は弾丸ライナーでレフトスタンドに突き刺さった。
爆発するように弾ける応援席は応援部も客も『何かが起こるんじゃないか!?』と涙腺極まりながら「ただ一つ」を歌ってる。
3-6と追い上げて未だノーアウト。
更に第一応援歌の「闘魂は」を噛み締めるように歌う応援部員数人が泣きながら歌ってる。
そのまま試合は終わり、理不尽の中で過ごした四年生の応援部での生活が終った。
噛みしめながらエールの交換で下級生が歌いながら泣いてる姿がとても印象的だった。

◆今年の応援部は素晴らしかった
失礼ながら今年の応援部はカリスマリーダーやカリスマチアはいない。
一年生の時から大丈夫かな~と見ていた彼らはみるみる成長し、まさにチームワークをもって応援部と応援席を盛り上げる。
数年見てきた応援部で一番親しみが持てたし、雰囲気作りは一番だった…と感じる代だった。

◆今年の東大は強かった
今年の野球部は僕の東大観戦史上最強チームだったのは間違いない。
強さを確信するような勝ち方や負け方があった。
宮台君がもてはやされてるけど、今年勝った試合は全てにおいて打線が圧倒しての勝利だった。
負けた試合でも、個人的には実力No.1と睨んでる明治を相手にこの内容。
手に汗握る僅差の一回戦も去ることながら、3-6で負けた二回戦はヒットの数では明治を上回る12本を放った。
打線も打つようになったし、なにより守備が上手くなった。
が、与四球とバントの失敗が多すぎる。

◆課題は明白である!
と言いたいところだけど、学生スポーツは毎年選手がガラッと変わるところが面白いところであり、歯がゆいところ。
来年は支柱だった宮台君はいない。
今年の応援部のように、総員の力を総動員してチームワークをもって今年成し遂げられなかった最下位脱出に邁進してほしい。
と言うと、下地があるみたいだから、先ずは一勝からだよね。

東大野球&応援部の応援は来年四月の球春まで暫しのお別れであります。
四年生の皆さま、お疲れさまでした。
そして、ありがとう。
※差し込み画像は思い出写真ですので最終戦の画像ではありません。