よく野球を見に行って負けると『残念だったね』なんて言われるんだけど、『なんで?』って思っちゃう。
もちろん勝つに越したことはないんだけど、負けてレフトスタンドにイラッとすることはあっても、“残念”って言葉は当てはまらないかな。
だって、大好きな神宮球場で、大好きなスワローズの野球を観てるだけで、人生丸もうけじゃん?

◆敗色濃厚だと見所満点
長らくスワローズのファンをやっていると、村上春樹さんの言う『負けることへの寛容さ…』てのが身に付いてるのもあるけど、負け試合を観たからこそ見えてくるものがある。
チームや個々の弱点や反省すべき点、またそれがその後にどう生かされているのか、という課題を持って神宮球場に行ける。
敗色濃厚の中での選手の反骨精神や、選手なりのテーマを感じさせるプレーや、先を見据えたベンチの采配や起用…。
結果オーライで勝つと埋もれてしまいがちな所が浮き彫りになってくる。
選手だってファンだって、優勝できないとなればいずれはしっかり向き合わないといけない現実と直面できる。
特に敗色濃厚な場面での個々のプレーや立ち居振舞いは目を引く。
守備ならイニング間のキャッチボールや、投球ごとのステップや、ベースカバー…。
これは人によってわりと顕著に出てしまう。
打撃もしかりで、集中力を欠いて何となく振ってアウトになるのか、散々粘ってアウトになるのかでは大違い。
今から思うと青木君はその辺が素晴らしかった。
「いつもなら流し打ちをするのに、今、わざと外のボールを引っ張ったでしょ!?」
敗色濃厚だからこそ個々に試せる事や、新たなチャレンジができるかもしれない。
プロが試合中にダメ元で試してみることって早々ないよね?
連敗を喫して下位に低迷してる今、そんな野球の見方をしていると負けが混んでてもイライラせずに野球が見れる…かもよ?

◆負けた腹いせに人に当たるのは最低の行為
そんなわけで勝っても敗けても楽しく野球を観よう。
勝った時は粛々と、負けた時はより楽しく飲もう。
負けた腹いせに街でユニフォームを来たまま酒の力を借りて人様に悪態をついて醜態を晒してる場合ではないのです。
そんなに耐性が無いならヤクルトファン辞めちまえ!
野球観戦は負けが混んでる時こそ見所たくさんで面白いのだ。

※うん…。やっぱり負け惜しみだな、こりゃ(^^ゞ
※文章と画像は関係ありません(笑)