このポークソテー。

荻窪の老舗洋食屋さんの一品ですが、デミグラスソースの海にポークソテーの島が浮かんでるよう。
メニューを見てポークソテーが食べたい…と思って想像したのは…
表面がカリッと焼かれていて醤油バターソースみたいなのがうっすらかかっていて、少しレモンを垂らして食べる僕の姿…。
『全然ちゃうやんけ!』
とぶつぶつ言いながら一口。。。
『めっさ旨いっ!』
どう調理したら豚肉がカリッとフワッと出来上がるの?
それに豚なのに信じられないくらい柔らかくて大量のデミグラスソースに負けない肉の味!
しかも大量のデミグラスソースがライスに合う合う。
最後はハヤシライスみたいにして食べましたよ。
『よ~し!こんなん作ってやろう…』
と言うわけで前置きが長くなりましたが久々の趣味料理です。

最初はやる気はあったんです。
でも色々考えてて“悪魔の囁き商品”を見たとたん面倒臭くなっちゃった…。
ハンバーグはいつも通りに作ったのに肉の味がしない…。
いつもと同じ肉屋じゃなくてスーパーのパックで作ったのが敗因か?
しかもソースは実はレトルトのハヤシライスのソースに赤ワインとシメジを足してバターをちょっと入れた手抜きソース。
アジフライはなんと冷凍食品の“日本産アジ使用”につられて買ったやつで揚げただけ。
まさにこの日の趣味料理を台無しにした“悪魔の囁き商品”なのです。
これを見てからカゴに入れてたデミグラスソースの缶詰を元に戻し、ハヤシライスのレトルトをカゴに入れたんです。
そうです、大好きな料理なのに僕が“悪魔に魂を売った”瞬間なのです。
悔しいからタルタルソースは自分で作ったものの、玉ねぎの水切りが足りずに水が出た…。
ガロニはついでに揚げたジャガイモとソースに合うであろうスパゲッティ。
もうね…、全然ダメ!
30点。。。
単なるエサ…
美味しいとかマズイとかじゃなくて、全部がここ数年でせっかく確立した僕の味じゃない。
趣味料理の意味がない。
極力手作りがポリシーの趣味料理も手を抜いたり、志を忘れるとこういう事になるというとこです。
肉は選んで買おう、魚は自分で仕込もう、ソースはレトルトはやめよう…
そんな夜なのでありました。。。