母上が今日手術を終えました。
子供の頃滅多に風邪を引かない母が数年に一度体調を崩して寝込んでいるのを見て物凄く心細い思いをしたのを覚えています。
数えるくらいしかないけど、僕の中ではそれはそれは大事件に思えたものです。
きっと具合の悪い日もあっただろうけど少々の風邪では寝込むわけにはいかず台所に立っていたのでしょう。
姉と僕が家を出るまでほぼ毎日休みなく美味しい食事を作ってくれて、家に帰ると洗濯物が当たり前の様に階段に置いてあるありがたさを今ごろやっと痛感しているわけです。
子供が受験や学校でお金の掛かる時期は働いていて、仕事から帰ってきて一息入れる間もなく台所で食事の支度を始める姿を見て、僕はなぜに手伝おうと思わなかったのか。
米を磨いだり洗い物をするのは簡単なことなのに…。
後悔先に立たず。
日頃主婦の方のブログを幾つか読んでいるんですが共通して言えるのは“元気”であります。
しかも小さな事でくよくよしなくてとても頼もしい。
どこからあのパワーが出てくるんだろう。
家族の笑顔や自分なりの少しの幸せを大きなパワーに変えながら生きておられてすごく力を貰えるんです。
ご主人やお子さんに対する男には計り知れない“家族愛”なのでしょう。
そういった意味でづまひとブログは大好きなんです。
やっぱり母は偉大だ。
そしていざ病床の人となった母の病院に見舞いに行った所で僕にしてあげられる事は何もなく、あるとするなら父上の食事の用意と話し相手をするくらい。
なんと無力なのか…。
父は数年前に大病を患い、僕は子供として色んな覚悟や常日頃からの考え方も変わったはずだったのに、いざ母が病床の人となると思ってた以上に動揺している自分に気付く。
退院して僕にできることは何だろう。
食事を作ったり掃除をするのは確かに助かるかもしれないけど果たして的を得ているのか。
とりあえず笑顔で話をしながら楽しい食事をしよう。
母は強し…、のハズだ。