今年も野球が始まる。
去年の開幕は震災で延期され、色んな想いを携えて妙な緊張感と共に慈善試合を観た覚えがある。
きっとあの気持ちは一生忘れないし、開幕になるとあの試合を思い出すんだろう。
今東京で暮らす僕は何も無かったような生活に戻り、物質的に何の被害も受けてなくて節電意識すら薄れつつある。
あるとするなら近い将来来ると言われている地震に対する不安が増したくらい。
普通の消費活動を取り戻すことは良いことなんだろうけど、東北や福島の被災地の実態はなにも変わってない。
しっかり教訓として残し今後の準備をすると共に、たくさんの命が奪われ今も仮設住宅に暮らす人のことを忘れてしまってはいけない。
被災された方々のほとんどは家も仕事も仮のままで死を免れただけ。
まだまだこれからたくさんの難題が積み重なったままで復興すら始まってないのが実情。
僕らが怖かったとか水がなかったなんて生ぬるい。
3月11日には活字にはできなくて何も書けなかったけどやっぱり思い直そう。
あの慈善試合を見たときの気持ちを。
今年も野球が始まる。