【私の履歴書】ヤクルト・スワローズと明治神宮野球場③ | LukeのBlog

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ヤクルト・スワローズ、ヤクルト・レビンズ(ラグビー)、ラグビー、ガンバ大阪、陸上、サイクルロードレース、東大野球部、東大ウォリアーズ(アメフト)、Xリーグを熱烈応援中で趣味・料理。

ヤクルト・スワローズの応援スタイルもファン気質も必要以上に時代に流されてなくて好き。

応援についてはなんといっても岡田さんの存在なくしては語れないし、忘れられない。
昨夜は“黒ぶちメガネのオッチャン”みたいな言い方をしてしまったけど、あの人一人の存在でヤクルトファンが結束してるように見えた。

ある日彼が遅れて来てライトスタンドに登場すると試合そっちのけで物凄い大歓声があがって、知らない客やレフトスタンドが“ポッカーン…”状態になったのを思い出す。
ヤクルトファンを象徴してるかの様なかけがえのない方だった。
まさにカリスマだった。
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その昔、傘は球場には売ってなくて普通のビニール傘を持って行くんだけど、基本緑で青やピンクのビニール傘を買って晴れてようが何しようが傘を持って行く。
晴れてる日にビニール傘を持って総武線に乗ってるとヤクルトファンって悟られるのが少し恥ずかしかった。
左翼学生がサングラスにマスクしてる気持ちが少し解った気がした。
だって武上、土橋時代って…そりゃもう…。

一度売店のおばちゃんに言ったことがある。
『なんで傘を売ってないの?』
売ってるべきだし、できればバッグに入るくらい小さいのを売って欲しい…って。
それから今のサイズの傘が売られる様になったのは5年くらいしてからだったと思う。
ビニール傘の小型化開発に5年要したんだと、“ジェット風船を廃止させた”時と同じように都合よく勝手に解釈している。
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それから神宮球場に来るヤクルトファンってガツガツしてないイメージが強い。
ファンの絶対数が少ないのもあるけど、3塁側に陣取ってるヤクルトファンってあまりというか、見たことがない。
テレビ中継を見てると名古屋や広島ですら3塁ベンチの上にホームチームのファンが必ず座ってるというのに。

『空いてるから行こうと思えばいつでも行ける』っていう発想があって、仮に3塁側しか空いてなかったり、混んでたりしていたら『また今度にしよう…』ってことになるのは、きっと東京の人が東京タワーに行かないのと一緒なんだろう。

それにヤクルトファンはこないだのCSのあの超満員の大歓声に感動はしたものの、実は毎試合あんな状況はご遠慮願いたくて、実は“行きたい時に行けて”“空いててまったりしている神宮球場が大好き”なハズ。
間違いなく僕も当然そう。

正直、ずっと前から神宮球場にはヤクルトの応援をしに行くためではなくて、お気に入りの野球場でピクニックがてらデートをしたり、夕日を見て夕涼みがてらのんびりビールを飲むために通っていて、そこで野球をしていたのがたまたまヤクルト・スワローズだった、というスタンスだった。

大きく変わらなかった僕のヤクルト・スワローズへのスタンスは、後にこのブログや親友女子の出現で2009年の夏場くらいから球場へ出掛ける頻度も座る場所も応援姿勢も徐々に変わっていくことになる。
そしてとうとう今年の9月以降は“攻撃時は当然立って応援するもの”に覚醒してしまった。
ここまで来るのに28年掛かった…けど、たぶん春になったらまた“まったり観戦”に戻るんだろう。

神宮球場の雰囲気は大きく変わってはいないけど、ライトスタンドは今みたいなカオスじゃなくて、好きな所で好きなように野球を観ていた気がする。
'90年代の強さもファンの数も多かった“確変時代”は別として、派手さはなくて、おとなしくて、謙虚でありながら大きな試合になると田舎のお祭りみたいに沸いて出てくるヤクルトファン。
それにどっちが合わせたか解らないくらい同調しているチームカラー。

周りにヤクルトファンがいないせいか、神宮球場に行くと沢山の仲間に囲まれてる気がしてとても落ち着くんだ。
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森の中にあって夕陽や森の匂いの風を感じることのできる野球場と、そこで野球をやる野球チーム。
変化を求められるこのご時世、変わらなくていいものがあってもいいのかもしれない。

ヤクルト・スワローズと明治神宮野球場。
それは僕の価値観ではやっぱりどこのチームよりも全てにおいて抜きん出ていて、このチームのファンになってよかった…
という気持ちが年々増してきている野球チームであり野球場なのだ。


その野球チームが好きになったきっかけの外苑の森のお話は…、また今度。。。