開幕反対のショプレヒコールと政府からの注文に日程を動かさざるをえなくなったセ・リーグ。
なんとか144試合を行う前提で落とし所を模索した折衷案、というにはいかにもとりあえず感が否めませんが、「調整・努力はした」ので「ほとぼりが冷めるのを待つ」といったあたりでしょうか。
とりあえずでもガス抜きにはなるかもしれません。
治まらなければドラスティックな政策が必要でしょう。
プロ野球という産業は注目度や公共性も多く含むので、他の一般企業とは比べるわけにもいかず、易々と不採算分野と言って切ってしまう訳にはいかない難しさを感じます。
それでも株式会社。
現実的に144試合を行うのが厳しいのであればペナントレース自体は中止にして、スポンサーを見つけてチャリティーを前面に出したカップ戦やら小さいリーグ戦をチマチマとやって球団を最低限維持する為の費用を稼ぎ出す…とか。
運営陣、経営陣は事業を閉ざすことのない企業努力が必要なのです。
主催試合や試合数が減ったからには選手・経営陣も無傷で済む訳がありません。
契約?不履行?反故?
そこでゴネたら今度は選手会に向けて大ブーイングなのでしょう。
球団が株式会社なら選手は契約社員、すなはち"仕事"なのですから。
胸や背中や帽子に沢山広告をつけれるようにたり、ここから先は経験も慣例も何もない例外・特例の連続です。
今まであり得なかった事を決めていかなければならないこともあるかもしれません。
果たしてあのコミッショナーに次々と即決していくする決断力やら政治力、フットワークがあるのか配でなりません。
球団、選手、ファンだけでなく、政府、一般世論、感情論をも相手にしているわけですから、すべてが納得する答えが見出だせるかは…どうなんでしょう。
だからこそ強い指導力と決断力が必要です。
要するに、正論やあるべき論、そもそも論が通用しない国の非常事態という事を運営側もプレーする側も観る方も理解し、相当の覚悟を決めなければならないようです。