子供の頃、父親の転勤で地方に住んでいた。
小学生の頃の花火大会の位置付けって・・・、それはそれは重大イベントだった。
始まる前の合図の花火、火薬の臭い、浴衣の袖の隙間から入る夏の風、屋台のイカ焼きの臭い・・・、そして帰る時のなんとなく寂しい気持ち。
子供の頃のそれとは何かが違う
一頃花火にハマった時期があって、横浜、隅田川、神宮、江戸川、鎌倉、東京湾・・・東京近郊の花火大会は相当行った。いずれも見るのも帰るのも必死だった。
朝から場所取り、花火の見える友人宅に集まってバーベーキュー、酒の買い出し、花火が上がる頃にはもう二日酔い状態、二度と来るのはやめようと思うくらいの帰り道の混雑。
こんなにガツガツしてたかな?
ここ最近は帰りの混雑を避けるため例年二子玉川の花火に浴衣を着て観に行くのだが、コレがまた拍子抜けする位の花火見物。成城学園から最寄のバス停についた頃にはもう始まっていて、ゆっくり、立ち止まりながら二子玉川駅方向に散歩。一番いいところでUターンして混雑のピークを回避した後喧騒離れた居酒屋で一杯。
花火そのものよりも花火に行ったという既成事実が大切なのかもしれない。
花火大会
それは一番楽しみにしていたのに、終わると同時に夏の終わりが近づいていることを感じて寂しい気分になる夏の一大イベントなのである。