ヴァーグナー作曲 昨年の夏に演奏されたバイロイト音楽祭より
ニ―ベルングの指輪より第3夜「神々の黄昏」ライブを昨年BSで放送されていた。
観る機会があるかわからないけど、一応録画をしそのままにしておいた。
しかしじっと観るなんて耐えられないので、何かをしている時に観ることにした。
最近暇があったので一気に観ようと挑戦してみた。
幕が開いた途端「こりゃいかん」って思った。読み替え演出の極み。ブリュンヒルデらしき
豊満極まりない女性が出てきて喚いているし、ポロシャツをきた汚いオジサンがスゴイ声で
歌っているし、とにかく観るに堪えない。でも音楽自体はなかなか良かったので、とにかく
画面を観ないようにしながら「聴いていた」
ブリュンヒルデ役の豊満な女性は、喚いている箇所が多いものの、よくもまああれだけ長い
時間持続歌い続けるもんだとある意味感服した。一時期オペラ歌手も容姿が悪いともう
舞台に出れないなんて言われたときがあったけど、最近は昔に戻ってきた気がする。
特にヴァーグナーやヴェルディを歌う歌手は、容姿端麗の歌手は歌いきることができない。
例えその日は歌う切れたとしても、数回歌ううちに喉を壊して、帰らぬ人になる。
ジークフリート役もこれまた横綱級の体格だったが。声は明るく、高い声も難なく出して
いてこれまたスゲーッって思った。とにかく世界一の演奏を披露するバイロイト歌劇場の
公演であるから演奏者だって世界ナンバーワンが出るにきまっているけどね。
序幕に始まり、1幕、2幕の3幕仕立てで演奏時間は4時間半。劇場で聴くには体力も必要。
自分は幸いにもライブでは観たことがない。やっぱり茶の間で観るのが一番。あっ
負け惜しみではない。今年も観ようと思えば可能だったから。
長ったらしい序幕が幕を下りた途端、いきなり「ブーッ」の轟音が鳴り響いた。
演出を観れば当然。でもこのブーイングはかなり酷い。それに演奏者からすれば
ズッコケて失神するかもしれないし。
最終幕が終わったときはどうなるのだろうと、かなり好奇心を持った。→性格悪い。
ってことで2幕は殆ど記憶はないくらいに流し見をした。この時点で疲れたので
違う日に改めた。そうそうこの幕の終わりも1幕に増してのブーイング。
日を改めての2幕目。この幕の音楽は一番好きで、今までに何度も聴いているし、
自分でもボーカルスコアで何度も弾いているので、音楽だけは楽しめた。
時々見る画面には???ばっかりで、演出家が意図することがさっぱりわからなかった。
誰かの解説でも見れば「へぇー」って思うのかもしれないけど、絶対に共感はできない。
さてさてジークフリートがハーゲンに殺され、葬送行進曲が流れたあたりの演奏は
なかなか良かった。管楽器をガンガン鳴らしていたし、相変わらず荘厳なバイロイト祝菅の
素晴らしさ。
みんながいなくなってピンクの寝間着姿で出てきたブリュンヒルデさんが幕切れの長い
長い場面を歌う。ここまであれだけ叫んで歌うのに、よくもまあ最後にこれだけ歌わせるよ
ってヴァーグナーさん。サド極まりない因業ジジイさを曝け出している。
あっ決してヴァーグナーを馬鹿にしているわけではありません。敢えてです。
ジークフリートの隣になぜかドテって寝たのが多分死を意味しているのか?
ハーゲンは最後の歌を歌った後、ラインの乙女に川に引き込まれることなく終了。
後は豊満なお二人が舞台中央に寝ているうちに最後の幕切れの音楽に。この箇所は
全幕中で一番好きで、また美しいと思っている。
でもね最後のジェネラルパウゼが間違えたのでは?って思うほど長いのには
?????ってところ。その後のDESの響きが死んだように聴こえた。ってウルサイですか。
すんません。
そうして最後の一音が終わるやいなや。待ちきれない客席から「ブ~~~~ッ」という
怒号。勿論ブラボーと拍手はあるんだけど、そんなのはかき消されてしまう。
でもカーテンコールでは歌手に皆さんには暖かい拍手とブラボーが連呼されていたので、
救われたと思う。
が!演出家陣が出てきた途端のブーは、観客席から殺意を感じた。ほぼ拍手もなし。
この演奏は確か3サイクル目だったけど、毎回このブーイングを浴びるために
彼らは舞台に引っ張りだされたのかと思うと、チト可哀そうに思った。
元はと言えば、彼らに依頼した者が悪いのだから。
今まで聴いた中で、こんな恐ろしいブーイングの嵐はないので、見た後削除しようと
思っていたのに、できないでいる自分ってやっぱり性格悪い?ハイそうです(笑)


