7日から、バチカンのシスティーナ礼拝堂ではコンクラーベ(教皇選挙)が行われておりました。個人的には「秘密選挙」という表現には少し違和感があり、あまり使いたくないのですが、その「選挙」で80歳未満の枢機卿による投票の結果、アメリカ出身のロバート・フランシス・プレボスト枢機卿が第267代教皇に選出されました。教皇としてのお名前は「レオ14世」を名乗られるそうです。
プレボスト教皇はアメリカ・シカゴのご出身ですが、27歳のときに南米ペルーへ渡り、司祭として約20年間を現地で過ごされました。2023年には前教皇によって司教省の長官に任命され、そのお人柄や行動には、貧しい移民に寄り添う姿勢など、前教皇と通じるものがあるといわれています。
カトリック教会において、アメリカ出身の方が教皇に選ばれることには、これまで慎重な姿勢がありました。やはりアメリカという大国の影響力が教会の中で過剰にならないよう、配慮があったようです。
ちなみに、私自身は今年3月にローマを訪れたのですが、その飛行機の中で『教皇選挙』という映画を観る機会がありました。フィクションではあるものの、コンクラーベの流れや、枢機卿たちの思惑などが非常にリアルに描かれていて、結末も驚きがあり、とても楽しめました。そしてその後、実際にシスティーナ礼拝堂を訪れ、「最後の審判」に圧倒されながら、「本当にここで選挙が行われているのだな」と、あらためて歴史の重みを感じました。ちょうどその頃、前教皇は病に伏しておられたものの、快復されたと聞いていたのですが……。
今回のことで、アメリカの大きな子供がまるで自分がまた有利な立場になったかの発言をしていました。いつものようにあきれるやら笑えるやらです。しかし新たに選ばれたレオ教皇は、そうした浮ついた声とは明確に距離を置いておられるとのことで、少し安心しております。
これから、レオ14世がどのように教会を導いていかれるのか。14億人の長の、その一歩一歩に注目します。