ムツかけ後編
さて、いよいよ本番だ。
潟スキーっていう板に乗って干潟に出るんだけど
操作がムツカシイ!
真っすぐは進むんだけど、曲がらない。
さらに、陸から見るとあっちこっちにムツゴロウの姿が見えるのに
潟スキーで進むとマッタク姿が見えない。
お、あっちのほうにいるぜ、と思ってそこに行くと
あっという間に泥に潜ってしまう。
ハリを投げようにも、
ムツゴロウがいない!
三平にも「気配を察するとすぐ潜る」って書いてあったわ。
よし、わかった。
灼熱の太陽が降り注ぐ干潟の上で
動かず、息を殺し、気配を殺し、
ムツゴロウが出てくるのを待つこと数分。
おぉ、出てきた。
徐々にピョコピョコ穴から出てきたぞ。
よし、念願の1投目!
陸上と全然ちがーう!
狙ったところにいかずミスキャスト。
よし、2投目・・・
あれ?
ムツゴロウが、消えた・・・。
どういうことだ?
再び気配を殺し待つこと数分。
2投目は距離感誤り届かない!
またまた待つこと数分
3投目は糸が竿先にからんで竿を大きく振ってしまった。
その瞬間、ワラワラいたムツゴロウが一斉に泥に潜ってしまうのを見逃さなかった。
だー!!!
お前らはニュータイプか!
あんなにドンくさそうな顔してるのにどんだけ素早いんや!
ドンくさそうな顔
投げて、ミスって、出てくるの待って
を繰り返すこと1時間。
これ、
ダメかもしれん・・・。
まず潟スキーが思うように操れない。
ムツゴロウに近づこうとしても潟スキーが泥に埋まって動かずモタモタモタモタ。
さらに竿が結構な重さだからだんだん腕が上がらなくなってきてミスキャストの回数が多くなってくる。
そんな風にちょっとでも人の気配がしたり視界に何か入ったら
ムツゴロウ瞬間移動
ヤードラット星人か!
ちょ、ちょっと休憩。
せっかく干潟に出たんだから、どこまでも続く泥平線と青い空を眺めてリフレッシュ。
よし、一度釣り方整理して再開。
まずはターゲットを決め
いけぇぇぇ!
ナイスキャスト!
からのひっかけ!
ヤッタ!かけた!
と思ったら空中で外れた!
だー、悔しすぎる!
もういっちょ
再度狙いを決め
全神経を集中させ
投げる!
かける!
外れるなよ!
よっしゃぁ!
干潟に出て1時間半
ようやく念願のムツゴロウゲット!
その後さらに1時間半
ギラギラ照り付ける太陽の下で投げ続け
合計4匹かけることができた。
(5匹以上外した)
もう1匹かけたかったけど
潟スキーの移動で体力は限界
重い竿を振り続け両腕パンパン
体中からわずかに残ってる力をかき集め、なんとか岸までたどり着き
40年来の念願だったムツかけは終了。
いや~、
最高に楽しかったぁ!
久しぶりにクタクタになるまで遊んだわ!
佐賀駅のホテルまで移動し
そんな疲れを回復させてくれるのは
ビールと
佐賀牛!
実は佐賀牛
前回来た時にカイが佐賀牛のユッケを食べ感激し生肉にハマった。
佐賀牛はもちろんおいしかったんだけど、キムチやナムル、サービスデザートの杏仁豆腐までサイドメニューまで美味しかった!
次の日は逆サイドの玄界灘の加部島まで一気に移動し
呼子の朝市で絶品アラカブ味噌汁定食食べて
食堂のおばあちゃんと楽しく笑談し
明日ジュンが仕事だから早めに帰路に就いた。
マジで三平すごいわ。
マンガに書いてあったことがモロにその通りだった。
でも10匹かけたかったぁ。
外れたのも合わせるとそのくらいいってたのにな。
でも4匹が実力ってことか。
なんたって
「ムツかけにまぐれはなかばい」
以上
強行佐賀旅でした。