令和元年
それは負けられない戦いから始まった。
霧に包まれた十和田湖のほとりを走らせながら
車が止めれて
水辺まで下りれて
ウェーディングできそうな浅場があり
急に深くなっている場所を探す。
見つかるかいな!
朝イチ逃したくないから迷っていてもしょうがない。
もう、ここだ!
ウェーダーはいて湖に入って・・・
つんめてー!
しかも透明度が高すぎて水深が結構ある。
腰ぐらいまで入り、
第1投!
・・・根がかり・・・
ラインブレイク
リーダー結びなおし
何をしとるんじゃ、おのれは!
第2投!
底まで落とす
しゃくる
フリーフォール
nodazenさんからのアドバイスを繰り返す。
が
これねぇ、
10投しないうちにつま先の感覚失くなってきたよ。
ロッドを握る手もかじかむ。
過酷だ・・・
東北の釣りはあまりに過酷だ。
出発前に一瞬フローターでもいけるんじゃね?
と思ったが、
こんなんフローターで出たら
凍死だ!
見回すと少し離れた場所に岩がみえた!
あの岩に避難だ!
昨日の「八甲田山」を思い出したわ!
岩からキャストを繰り返すも、
当然ノーバイトで時間切れ。
ただ、ロケーションは最高!
霧の中に怪しく浮かぶ湖面
凛として透き通った水
湖畔から写真撮っただけじゃわからない十和田湖を味わえたかな。
なんて言ってる場合じゃねぇ!
朝飯食って再スタートだよ!
相変わらず部活の合宿のように朝食バイキングをたいらげ
今度はジュンも参戦。
またもや湖畔をウロウロしてると釣り人二人発見!
ちょっと聞いてみるか
と近づくと、
ナヌゥ~!
ヒット中!
見事キャッチ!
こ、これがあこがれ続けた幻の魚
ヒメマス!
(三平要素も入りささやかな演出を加えております)
ズカズカと恥も外聞もなくやり方を聞くと
カワムラコータロー似の爽やかガイが快く教えてくれた。
さらに隣でやらせてもらうことに。
なんていい人たちだ。
やり方は間違えていなかった。
使ってるルアーは違ったがジグでも釣れないことはないらしい。
よし、やるぞ!
が、
釣れん!
教えてもらった場所に行くもノーヒット
昼でも食うか。
つっても観光客用レストランしかないんかい。
走らせてるとジュンが
「漁師の店」発見!
ここはやっぱりヒメマスの刺身定食・・・
いや、刺身は釣って食べる!
ヒメマスの天丼だ!
あ~ウマい
これは刺身も絶対食べたい!
再び釣り再開。
するとインド系外国人数人が着て興味深そうに釣りを見てる。
会話を聞いてると日本語バリバリ。
ちょっと話してみるか。
「どこから来たんですか?」
「インドです。あ、でも今は広島から来てます」
「ええ!僕らも広島です!」
なぜか十和田湖で広島トーク炸裂。
再会を約束して去っていった。
今度は釣り人が来て
「ここいいですか?」
「どうぞ」
「どちらからいらしたんですか?」
「広島からです」
「チョビさんですか?僕のブログにコメントしていただいて」
ええ?まさかの
リアルnodazenさん登場。
ゆっくり話したいけどまずは釣りに集中
するとさっきの2人も登場
(nodazenさんのお仲間でした)
俄然やる気に!
レンジを変えルアーを変えるもノーヒット
横川会0次会用で買ったメタルバイブをリフト&フォールさせてると
コツッ
反射的にあわせる
キタァァァァ!
おお、走る!
と思ったら
フッ・・・
ぬ、ぬけた
なぜぇぇぇ!
ガッカリ
してる場合じゃない
投げまくる!
が
タイムリミット。
釣るまで帰れま10と言っておきながら
釣れなかった・・・
ジュンから明日の朝もやれば?と言われたけど
さすがに断念するよ。
するとnodazenさんから
せっかくなので仲間さんが釣ったヒメマスをどうぞ
ええ?本当ですか!
悔しいけど刺身食べたい!
ありがとうございます!
遠慮なくいただいちゃいました。
色々と話を聞いてみると、3年ほど前からこの時期に釣れないか試行錯誤を繰り返しながら確立した釣りのようで、まだ本当に知られていないらしい。
それなのに細かく教えていただいて本当にありがとうございました。
ヒメマスは釣れなかったけど
この嬉しい出会いは1匹よりも思い出になり
十和田湖を後にした。
え?
そんな良い感じにしてごまかすなって?
釣れるまで帰るなって?
いや、ほんとスミマセン!
元号が令和に変わっても
釣りのウデは変わりません。
十和田湖唯一のエモノ