悪魔に魂をうって封印を解いた伝説のルアーってなんだ! | 「迷ったらGO!」

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思い立ったらやっちゃえ!的に行き当たりばったりで行動してしまう、いくつになっても落ち着けないベイスターズファンの親父と、カープ命の母親ジュン、そしてなぜかドラゴンズ狂の息子カイが繰り広げる三つ巴の熱き戦いをお送りします。











薄暗い部屋



棚の奥から出してきた、埃をかぶった古い箱。



「封」と書かれたお札が貼られている。



しばらくの間、箱を開けることをためらっていたが、



つ・・・ついに封印を解く日が来たのじゃ・・・



そうつぶやくと、震える手で札を破り、フタに手をかけた。



外は暗雲が立ち込め、雷がとどろいている。



大きく息を吐き、一気に箱を開いた!



「目覚めよ!


サミィィィ!!」



ピカッ!!

(雷)


ドドーン!!

(落ちた)


(心ばかりの演出です)









スタメン総入れ替えだ。



カイに負けた屈辱の「下剋上マッチ」



今までは、



「作ったルアーで楽しむバス釣り」



「若い力で国政にチャレンジ」



をキャッチコピーで釣ってきた。



が、



これからはそんな寝ゴトを言ってる場合じゃない。



負けたら地獄の罰ゲームが待っている。



ルアー作りもしてないし、今使ってるのもマンネリ化してきた。



いっそのこと、フルに入れ替えるか。



と、30年前のタックルボックスを開けて懐かしいルアーをながめていると



でた、伝説のルアー



「サミー」



これはいかん。



ナニがいかんのかって、



釣れ過ぎる。



せっかくルアー作ったのに、これがあるとこればっかり使っちゃう。



なので、棚の奥に封印したのだった。



それが、15年の歳月を経て、



今日、復活する!










「サミー伝説」を紹介すると



証言一  カトウさん(宮崎出身)


「小魚を追ってたバスですよ、急に反転しですよ、サミーに食いついてきたですよ」



証言二 チョビさん(仮名)


「ハイスピードドッグウォーキングするサミーの後ろを『ジョーズ』のように水面から背びれを出したバスが追ってきました。ま、食わせましたけどネ」

(感じ悪っ)



証言三 カイくん(本名)


「サミーッスか?ヤバいッスよ。俺の自己ベスト55センチも『サミー』っすから」

(プチ自慢)



そんなサミーをひっさげ、



やっと本編始まります。









「行くよぉ」



いつもの軽い感じで、ヨシさんと弥栄。


NEW愛機 MAZUMEブラック  カッチョイイっす



いきなり実戦だ。



が・・・



とてつもない強風。



いまんとこサミー出番なし・・・。



日も傾いた6時、



風がやんだ・・・。



サミーよ、その実力を見せたまえ!



オーバーハングの下にスキッピングで入れこみ



一拍おいてのハイスピードドッグウォーキング



でたっ!!



が、のらず。



もういっちょ、



またでたっ!



ノッタ!!



30センチそこそこの元気なバス。



次のオーバーハングでも連チャン。



ノッテきたぜ!



オモシレー。



デカいのは出なかったけど、



35センチまでを10匹以上。



恐るべし、サミー・・・。


メチャメチャ元気ッス




フハハハハハ



カイめ、いつでもかかってきやがれ!



返り討ちにしてくれるわぁぁぁ!!

(デイビージョーンズ風に)




スゲェ気持ちいいッス