世界のどの町にもあるのに日本にはないものって? | 「迷ったらGO!」

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思い立ったらやっちゃえ!的に行き当たりばったりで行動してしまう、いくつになっても落ち着けないベイスターズファンの親父と、カープ命の母親ジュン、そしてなぜかドラゴンズ狂の息子カイが繰り広げる三つ巴の熱き戦いをお送りします。

今、骨なし魚がスーパーで売れてるらしいですね。


骨を取り除いて味付けまでしてあり、あとはレンジでチン。


何でも魚を食べなくなった原因に、「骨を取るのが面倒くさい」ってのがNo.1らしく、水産庁がなんとか魚を食べてほしいと「ファストフィッシュ」として提唱してるようです。


お客さんにも、「料理が楽」「ゴミが出ない」と好評。



話は鋭く変わって、色々な国に行ったときにまずどこへ行くか?


ガイドブックに載ってる観光名所?ブランドショップ?


俺はまず「市場」。


とにかく市場が大好き。


そこに住んでる人たちの熱気、肝っ玉かぁちゃんと店員のテンポのいい掛け合い、外国に来たことを実感させてくれる音楽のようなざわめき・・・。


まず入るとリンゴを1つ買って丸かじりしながらフラフラ。


見たこともない魚や、これ食えんの?っていうような果物、羊の脳みそとかが平気で並んでいる。


さらに店の人が外国人だからってひっきりなしに声をかけてくる。


「にいちゃん、&%$@*入ってるよ」


・・・な、なんすか、それ?食えるんスか?・・・


「ジャガイモ5キロ安くしとくよ!」


・・・それをどうせい言うんスか?・・・


そんな市場が大好きだ。


でも、その「市場」が日本にはない。


あるにはあるけど、観光客向けだったりして日常じゃない。





話を戻して「ファストフィッシュ」


骨のないチンするだけの魚を売って、本当に魚離れを食い止めることができるか?


ファストフィッシュで育った子供たちは、大人になっても骨のある魚は食べられないだろうし、


その魚がどんな姿で、どんな色かも、何が新鮮なのかもわからないんだから。


だいいちおいしくないだろ。


釣り人は知ってるよ。骨の周りの肉、ほっぺたの身、胸びれの根もとがおいしいってことを。


でも、市場だったらそれを教えてくれる。


食べたい料理を言えばそれ用にさばいてくれる。


肉だって野菜だって同じだ。




今、シャッター通りと化している商店街が少なくない。


そこには魚屋だって八百屋だって肉屋だってあったはずだ。


一方で道の駅なんかで売られてる取れたて野菜には多くの人が集まっている。


話題の魚屋は対面販売を武器に売り上げを伸ばしている。


じゃあ、「市場」をつくっちゃおうよ!


魚離れは食い止められるし、商店街は活気づくし、安心安全な食材が買えるし、何より楽しいよ。


でもまぁ、市場ができないのは何か素人じゃわからないような理由があるんだろうけどね・・・。


でもこれだけは言える。


本当の魚のおいしさを知ったら、骨がじゃま、なんて思わないよ。




カイが保育園の時のこと。先生が園児に聞いた。


「好きな食べ物はなんですか?」


「ウインナー!」「ハンバーグ!」「スパゲッティー!」


みんながそう答える中、カイだけ


「カワハギの肝ぉ!」


と答えて先生からもドン引きされたのでした。