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スペイン鉄道暮らし

 メルクリンZゲージを中心に N&HOゲージの車輌コレクション 
 これまで訪れた国の鉄道に関するスナップ写真や記事を掲載しています

Diario de Sevilla 55日付 新聞記事

セビーリャ新市街からサンタフスタ駅までの延長計画

ユーロバブルの崩壊とスペインの経済危機以後、しばらく滞っていた路面電車の路線延長案が再び浮上しています。


 セビーリャ市営交通 Tussam

 延長距離 1,8km 4駅分 

 フランシスコ・ハビエル通り2駅、エル・コルテ・イングレス前、サンタ・フスタ駅

 運行速度 14,2km/h 無架線充電式車輌

 工事予算 3940万ユーロ

 年間の延べ利用者数 800万人 250万人増

 118時間の突貫工事 夜明け前から夜中0時まで


こうした記事が掲載されるのは、ようやく景気が上向きになってきたことの表れと見てよいでしょう。


グラナダ・メトロ

開通はまだ先ですが、新市街のロンダ・デ・カミーノ通りの駅の出入口ができていました。

メンデス・ムニェス駅

ホームレスのシェルターテントみたい・・

立派なエレベーター付きのエントランス

暫定的な営業運行がいつ開始されるのかは発表されていません。

1992年4月21日、スペイン新幹線 AVE 開通。

第1号路線 マドリッド~セビ-リャ間 所要2時間30分 471km  

万国博覧会の開幕日に合わせて運行開始 

今日は24年目の日にあたります。

特に何のイベントもありませんが、新聞記事になっていました。

当時は1日12本、年間100万人 

現在は1日32本、年間300万人 

開業後24年間で延べ6900万人が利用 


スペイン新幹線の現在の総延長距離は 3100km 

最高速度320km/h 運用車輌は世界第5位の速度ランキング 

フランス、ドイツ、日本と並ぶ新幹線大国となりました。

メルクリンZ

BR243 電気機関車&インターシティ客車3両 

パンタグラフ付客車、荷物車、客車の組み合わせ。

5極モーター搭載なので快調な走り 

これも eBay 駄目モト入札でゲット☆お得な買い物でした。

シンプルな白いボディの機関車。客車は白地に黄色のツートーン 

同型機は蝦茶色に続いて2両目 

現代的な駅舎が似合います。

日本には白を主体とした塗装車輌はあるでしょうか。

メルクリンZ 


BR218 ディーゼル機関車 & シティバーン客車3両セット

ウィーンの業者による eBay出品。優先的に欲しいアイテムというわけではありませんでしたが、試しに放置入札していたら、競り価格が伸びず、結果として落札。

届いた小包を開いて、箱の側面を見ると、Made in West Germany の表示、一瞬走行状態に不安を覚えるも、幸いにしてスムーズな走り。

客車の中の1両のボディはワイングラスのシルエット入り 

BR218の塗装違い車輌は本機で4台目

このシティバーンの色違いバージョンは種類が豊富 

暖色系のモダンレトロな駅舎が似合います

カディス県サンルーカル・デ・バラメダのシェリー酒醸造元 

ソレアール社の販促プロモーション。

サンタ・フスタ駅ホールにてスナップ。

スペイン三大祭りの一つ、セビーリャの春祭り「フェリア」の期間中、

駅を通りかかる人々に1週間無料でシェリー酒を振舞っています。

ボトルの販売をするわけでもない純然たる奉仕。1日あたり計50~60本ぐらいのシェリー酒を提供しているとのこと。実に気前のいいサービスです。

3人のコンパニオンのうち一人は、昨年も立ち寄って写真を撮った僕のことを覚えてくれていました。

セビーリャの春祭り フェリア の特設遊園地 

子供向けアトラクショントレイン 

スペインのお化け屋敷「Mansion del Terror 恐怖の館」 

4階建の館の中をミニトレインに乗って回ります。

ドラキュラや骸骨、血みどろの拷問や内臓バックリのマネキン人形が置かれていたり、曲がり角で突然男が現れてナイフを振りかざしたり、驚きのインパクトを主体とした感じ。日本の幽霊屋敷のような陰性の情緒には欠けます。

Nゲージ 有蓋貨車

ボックスにはアンダルース貨車と手書きで記されていましたが、

実際はアーノルト製の貨車にウェザリング塗装を施したもの。

機関庫の傍 小型タンク機関車と連結

似た者同士の比較 上はアーノルト、下はミニトリックス 

どちらも西ドイツ時代の製品

4月のラストロ

前日の文化交流イベントの招待者のアメリカ人を駅に送って、

その足で立ち寄ったいつものスペース。

今週から春祭りフェリアが始まることもあって人はまばら。

メルクリン模型車輌の間で目に止まったのは 

仙石線 石ノ森章太郎のラッピング電車4両セット

昨秋に石巻を訪れた時に途中駅の交換で実物を垣間見ました。

購入には至りませんでしたが・・

アンダルシア貨車

ウェザリングされた木造ワゴンの感じがよく出ているので買いました。

2015年ノーベル文学賞受賞作家 ベラルーシ出身のジャーナリスト

スヴェトラーナ・アレクシエ-ヴィチの作品。


1941年~45年、第二次世界大戦におけるドイツと旧ソ連の戦いは、ロシアでは「大祖国戦争」と呼ばれています。実際に従軍した女性たちの証言を集めた過去に類を見ない著作。

一晩で一気に読みましたが、本ブログの主旨に沿って、鉄道に関する記述のみ、433434ページより引用。


マリア・アレクサンドロヴナ

29歳の時から鉄道員、機関助手だった。当時、ソ連のどこにも女性機関士はいなかった。私はあこがれていたの。蒸気機関車の操車場長はあきれたように両手を広げて見せた。「女の子ってのは必ず男がやることをやってみたがるんだ」私はどうしても機関士にならせてくれと訴えたの。

1931年にソ連で初の女性機関士になった。信じられないでしょ。私の蒸気機関車が駅に到着すると人が集ってくる。「女の子が蒸気機関を走らせているぞ」と言うわけ。


蒸気機関車が修理中だった時のこと。私と夫は交代で乗務していました。子供がまだ小さかったので、夫が勤務していれば、私は子供と残る。私が出た時は彼が家でお守りをする。ちょうど、その日は夫が戻って来て、私が乗務する日だった。朝起きるとなんだか外が騒がしく、ラジオをつけたら「戦争だ!」


そのころ戦線のための特別輸送隊が作られていたんです。夫と二人で志願しました。夫が機関長で私が機関士。4年間暖房貨車で国中を移動して、息子も一緒だった。

あの子は戦争の間中、猫というものを見たことがなったわ。キエフ駅の近くで猫を拾った時、猛烈な空襲にあって、5機の戦闘機が襲ってきました。息子は猫を抱きしめて「猫ちゃん、おまえに会えてよかった。誰にも会えないんだもの。僕と一緒にいてよ。いい子だねえ、キスしてあげるよ」子供なのよ、なにもかも子供らしくなけりゃね。「おかあちゃん、うちには猫ちゃんがいるんだ。うちは本物の家になったよね」


私たちはいつも爆撃を受けたり、機関銃の銃撃にさらされたりだった。いつも機関車がねらわれるの。最大の目的は機関士を殺すこと。蒸気機関車を潰すこと。飛行機は低空飛行をして暖房貨車と蒸気機関車を撃ってくる。暖房貨車には息子がいるのよ。息子のことが一番心配だった。言葉ではあらわせないわ・・

爆撃が始まると暖房貨車から息子を機関車のほうに連れてくる。胸に抱きしめている。「あたしたちを一緒に殺すがいい」でもそんなふうに殺すわけないのよ。それで生き残ったのね。

蒸気機関車は私の人生、私の青春よ。私の人生で一番美しい時代。今だって列車の運転をしたいけど、もう使ってくれないわ。年寄りだから・・


今、こうやって住んでいるけど。あの子は医者で、医長なの。小さなアパートに住んでいるわ。私はどこにも遠出しない、言いようがないけど、息子や孫たちと別れていられない。戦争に行ったことがある人なら、これがどういうことか分かるんだけど。一日離ればなれになるってことがどういうことか、たった1日だって・・


ED型 ソ連時代の代表的な貨物用蒸気機関車

193142年 3112両製造

アメリカの技術応用 設計100日、製造170

サンタフェ式 2-10-2 または 1E

1950年代半ばにDL ELに移行後、中国に一部売却

マリアさんは、まさにこの巨大な機関車を運転していたのですね。

(画像 Wikipedia