2020年東京オリンピック決定 | スペイン鉄道暮らし

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2020年のオリンピック開催地が東京に決まりました。

各候補地のプレゼンテーションと決定の場面を生放送で見ていました。
真っ先にスペインが脱落したのは意外でしたが、圧倒的な支持票を集めて祖国で開催されるのは嬉しいことです。

IOC総会に先立っては、原発の汚染水問題がクローズアップされて大きな障壁となりましたが、それを撥ねのける機会と希望を与えてくれました。


今朝のスペインの新聞はオリンピックがメイン記事。大きな出来事があった時には、各紙を買い集めてスクラップするのを習慣としています。
 ルイスのZな部屋&海外鉄道紀行
発表の瞬間 日本代表団の歓喜の様子
スペイン主要紙の中で唯一、日本贔屓が感じられたページ。

敗北した側が勝利者を讃えて大画像を載せる度量に感服しました。ライバルに華とエールを送る騎士道精神を持った粋な編集長です。この画像を見て、スペイン人の中にも日本開催を心から祝福している人がいることを思って、胸が熱くなりました。
鉄ヲタ流に、オリンピック機関車、C62ゴールド、お召し機を召集
2020年東京五輪の開催を祝賀いたします。
 ルイスのZな部屋&海外鉄道紀行

各紙面を見ると一目瞭然、残念色と落胆ムードに満ちています。

イベントは生モノ。マドリッド招致の成功に備えて、多くの資料と画像を集めて、前々から紙面を準備していたことでしょう。それが発表の一瞬でボツになったわけです。マドリッドの勝利を当てこんでいたスポンサー広告スペースの大きな空白。皮算用で建てて宙に浮いたスポーツ施設の負債を思うと溜息ばかり・・という感じ。

今回の日本の競争相手はトルコとスペイン。いずれも親日国であることも幸いでした。日本決定の瞬間にトルコ代表団が笑顔で拍手を送ってくれたシーンも有り難かったです。お互いに爽やかな印象を残してくれました。


東京誘致は決定しましたが、日本にとって課題は山積しています。
膨大な国家債務が増え続ける一方の日本。現在1000兆円の赤字は、2020年にはさらに数百兆円増しになっているであろうことは、容易に想像されます。限られた期間の経済効果は、膨大な借入金によって補われます。一時の夢のために、未来の現実を食べ尽くすことになりはしないかと心配する方々は決して少なくないと思います。

そして、世界を前にして、首相自らが福島原発の放射能の問題はないと断言し、約束した言葉は重いものがあります。今後の7年間でその証を世界に示さなければならないということです。