文学と音楽の世界では「フランチェスカ・ダ・リミニ]という作品があります。
ダンテの神曲に登場する13世紀の実在の女性。チャイコフスキーとラフマニノフがこのテーマで幻想曲とオペラを作曲しています。パリのロダン美術館に展示されている官能的な彫刻「接吻」のモデルであることも知って驚きました。
ラヴェンナ領主の娘は、リミニの領主に政略的に嫁がされることになりましたが、相手のジョバンニはあまりにも醜男なので、弟パオロが代理人となって結婚。即座に二人は恋に落ちますが、それが偽りの結婚であると知った時は既に遅し。嫉妬深いジョバンニは、睦言を交わしていた2人を共々殺してしまうという話。現代では有り得ないストーリーですが、中世はそのような時代だったのですね。
ラヴェンナ
人口14万人
402年 ローマ帝国の東西分裂後、ゴート族の侵入に対抗して都を築く。 西ローマ帝国のホノリウス帝、妹ガッラ・プラチーディアが町の基礎を造る。
540年 ビザンチン帝国によるゴート王の追放、ユスチニアヌス皇帝の保護下で繁栄。
ラヴェンナ駅
途中下車したラヴェンナはビザンチン式聖堂とダンテの墓がある町として有名
サン・ヴィターレ教会 548年建立
絢爛豪華なモザイクで覆われた壁と天井、荘厳で神秘的な東方世界の雰囲気。境内にはアラバスター造りのガッラ・プラチーディアの霊廟もあります。
