アドラーは小さいながら偉大な機関車
1835年、バイエルン国王ルードウィヒ1世がイギリスから輸入して
ドイツで初めて走った蒸気機関車です。
ヨーロッパの鉄模愛好者にとって垂涎の的となっているモデルのひとつ
各ゲージ共に限定製作品であることから、当然ながらレア物。
先月、偶然にもオークションで見つけて手に入れました。
Zゲージ製品もありますが、高嶺(高値)の花で、とても手が届きません。
ちなみにオークションでは1200~1800ドルで出品されています。
そこで、Nゲージならどうだろう?と思いついて検索してみると
なんと ありました! まさに掘り出し物
間髪置かずにクリック、めでたく購入と相成ったわけです。
アメリカの業者なので、到着時にまた厄介な手続きが待っていました。
保険付VIP扱いの梱包ゆえ、空港の通関担当者の目にとまったのでしょうか。
しっかり100ユーロ余りの関税請求書が送られてきましたが、背に腹は換えられません。
日本帰国時にマドリッドのアトーチャ駅の銀行で振込みを済ませて
スペイン帰宅時には小包の到着通知が届いていました。
豪華な木箱入り 内蓋のエッチング画の背景も優雅
当初の主な乗客は王侯貴族やブルジョワジーだったそうです
付属のディスプレイ用レールに載せてみました。
モーターは機関車ではなく、一両目の客車の中に組み込まれています。
待望のアドラー 逸る心を抑えつつ梱包を解きました。さて、試運転をすると・・
その名の通り「鷲」のように颯爽と走るかと思いきや
モーターとギアがジージー、ガラガラと音を立てます。
まるで老朽化したディーゼルカーのようで、おそらく長らく動かしていなかったのでしょう。
1985年のドイツ鉄道開通150周年を記念した特別セットと説明書に記されています。
つまり、25年前のヴィンテージ物
相場よりも安い価格(と僕には思われました)ゆえ、やむを得ません。
絶版品なので交換は不可能、付帯コストもかかっているし
再び同じ物を見出すチャンスも期待できず、返品は考えていません。
しかし、気になる音なので、なんとかする必要はあります。
ミニトリックスのパーツ品番を調べると、この機種のモーターは既に製造中止。
しばらくは仕事が詰まっているので、すぐには無理ですが
また行きつけの模型屋に相談することになりそうです。