ヨーロッパに来て驚いたことの一つが、誕生日パーティに関するルール。
それは、「自分の誕生日パーティーは自分で開くこと。」
 
私がいた職場では、自分の誕生日には
  北欧: ケーキを持参(自作派が多数)、
  イタリア: フォカッチャ(リグーリア州名物のパン・惣菜パン)と飲み物を持参、
 
して同僚に集まってもらい、職場のコーヒールームもしくは食堂で食すのが一般的。
 
 
上記は大人に関してのルール。
子供の誕生日は、日本でもお馴染みのスタイル。自宅に友達を招待して祝ってもらう。
先日はイタリアに来て、初めて娘の友達の誕生会があり、娘が招待された。
日本と少し違うのは、友達の両親も通常招待され一緒に行くこと。
 
 
当日は15時半からの予定だったので、妻・娘二人と共にバスで行く。
イタリアでは待ち合わせ時間以前に訪問するのは、ほとんど犯罪だと聞く。
バスの到着は15時半ちょうどの予定だったが、少し遅れたので好都合。
 
友人宅に入ると、すでに大人数人が到着していて自己紹介をしあう。
先方は、
  • 本日の主人公の女の子3歳
  • 主人公のママとパパ
  • 主人公の祖父と祖母
  • 主人公の叔母と叔父
 
えらい大人が多いなあ、と思いながらも楽しく話をしていると、他に招待された方々が続々と到着。
その内訳は、
  • 主人公のママの叔父さん夫婦。
  • 主人公のパパの近所のお友達夫婦。
  • 主人公のママの友人6名。
 
 
結局招待されたのは、主人公の女の子を除くと
大人16人 VS 子供 2人
 
なんじゃこりゃ~~。。。
 
 
イタリアの出生率は先進国でも最低ライン。
近年はなんと日本の数値を下回るほどの低い出生率。
そしてGenovaのあるリグーリア州は輪をかけて出生率が低いとのこと。
道行く人はうちの娘にすごく優しいが、それも子供が少ないことが影響してるのかも。
 
 
 
そんな予想外の誕生日パーティーでしたが、意外と楽しく時間はあっという間に経ち、3時間程でお暇した。
うちの長女は、主人公のおもちゃで遊びかなり楽しんでいた。
主人公と一緒に遊んでいた際、大人数の大人に注目されながらも動じない様子。
人の視線を気にせず、将来大物になってくれと願いつつ、帰り道は海辺のバーでいつものワインを嗜んだ。
 
 

イタリアに来て思うのは、

とにかく毎日問題が尽きない!!

 

今までに見た・遭ったのは思い出せるだけでも、

・日常茶飯事の交通事故

・通知無しの通行止め

・職場での爆発事故

・職場のオフィスの雨漏り

・自宅風呂での電球爆発

などなどなど。。。

 

 

 

 

先日の初夏晴れのある日、海岸通を歩いていると、電工掲示板にこの表示、、、

 

 

⛄❄気温摂氏マイナス60℃❄⛄

なんでやね~ん!!

ボストーク基地じゃあるまいし。。。

 

 

すごいのは、これを見ても誰一人指を指して笑ってる人を見かけないこと。

 

 

こんな感じで、毎日何かが故障したり動かなかったり。

こんな社会では、みんなが毎日あらゆる問題に対処して生活しています。

翻って日本では、あらゆるものが正常に機能するのが当たり前。

なので、いざ問題が起こると頭が真っ白になった経験がありませんか?

 

 日本人夫婦の私達もこんな日常を送りながら、問題対処能力に磨きをかけつつ、一方で日本の完璧なシステムを恋しく思うのです。

 

 
以前書いたように、私の職場はイタリアの国立研究機関であり、旧来のしがらみに囚われないよう15年ほど前に新設された。
 
しかし節々にイタリア流が施され、突っ込みどころ満載。屋内のドアを修理したら、ドアが逆さまになっていた、などという珍事は日常茶飯事。
 
 
 
先日は、食堂の食洗機が修理中に爆発して、作業者二人が怪我をしたという事故があった。
幸い二人は命に別状がなかったが、自分としては仕事中に警報で屋外退去されられた身。
今後の安全への備えのためにも、詳細が知りたかった。
 
しかし事故から数日、工事のための進入禁止場所の案内、送迎バスが遅れる、などの連絡はメールで来るものの、事故の詳細は待てど暮らせど何の音沙汰も無し。
 
周りのイタリア人は、噂およびテレビでの報道を元に詳細を話している。
しかしイタリア語が二歳児レベルの私は、情報源が噂のみ。
業を煮やした私は、事故の公的な詳細説明を求めるため、抗議をすることに決めた。
その窓口になってもらおうと、自分の研究室の秘書さんに相談に行った。
 
 
秘書室に行って、事故の詳細が公にされない点を指摘すると、
 
秘書さん「あー、あれね。食洗機が爆発して大変やっったらしいわ。」
自分「そのことやねんけど、事故の詳細が職場から説明されないのは、問題なんじゃ・・・?」
秘書さん「あー、詳細ね。それはね、かくかくしかじかで・・・・。という訳なのよ。」
自分「いや、そうじゃなくて・・・。」
秘書さん「あ、そうそう。〇〇君、今日はランチどうする予定?事故の影響で食堂が閉まってるから大変でしょ?そう思って、私たちが近所のカフェに、昼食を準備するようお願いしておいたの。」
自分「・・・・・・・・・。」
 
秘書さんが言うこの近所のカフェとは、超がつくほど町外れにある研究所の近くで、唯一営業してるカフェで徒歩5分ほど。だべってる地元のおっちゃん達しか見かけない、ローカルなカフェである。
 
弁当を持ってきていた私は適当に言葉を濁ながら、周知もされてないカフェの昼食に誰が辿り着くんかい、と思いつつ当初の目的を忘れて自分のオフィスに戻ったのだった。
 
 
小一時間後、廊下で同僚に会うと
同僚1「今日なあ、外で昼飯食べてきてんけど、なかなか良かったで。」
自分「まじで?大変やったな。どこまで行ったん?」
同僚1「いやいや、すぐそこのカフェやねんけどな。同僚何人かと行ってんけど、この数日は特別にランチを準備してくれてるねん。珍しく人でごった返してたわ。」
 
まじかー、昼飯時に混むほど人がおったんか?
情報がちゃんと正確・迅速に伝わってるやんけ~。
 
日本で詳細な情報伝達のもと育った私には、理解不能。。。
イタリアの情報伝達の迅速さ、正確さ、そして奔放さに驚かされた一件でした。
 
昨年に娘二人の父となった私ですが、女性の髪形やコスメには滅法弱い。
「ツインテール」は、レイヤーさん専用仕様だと思っていた私。
 
娘があまりに汗をかくので、うちの奥さんが始めた髪形がコレ↓
 
 
男親の目には、可愛すぎるやんけ。。。。
 
大きくなると心配事が増える娘より、将来何かと気楽な息子を望んでいた私ですが、娘二人も悪くないなと思うこの頃です。
 
 

前回に続いて、ヨーロッパにおけるポスドクと研究者のお給料のお話。

 

3.税金の免除について
最後に、手取り所得に甚大な影響を与える税金とその免除について。特定職種の外国人への期間限定税金免除は、アメリカが有名ですがヨーロッパにも存在します。

 

所得税はヨーロッパのそれぞれの国で独自のシステムがあるので、国によって税率は変わってきます。一般に北欧は税率が高いイメージがありますが、イタリアに来てその所得税率の高さに大いに驚きました(前述したように30%程度)。ただしイタリアは、Tremonti lawという科学技術系の外国人労働者への所得税免除システムがあり、これに該当すると所得税がゼロに(ただし所得税はゼロでも、社会保障費は発生し給与の10-13%程度は天引きされます。)。

 

現時点での申請資格の主なものは、

1.過去2年の研究実績の証明(学位証明書、発表論文など)

2.イタリアに来る直前に、国外に住んでいること

3.直近でイタリアでの労働がないこと(?)

4.滞在許可証(Permesso di soggiorno)

5.7月3日(年によっては2日?)までに住民登録証明書を取得(Certificato di residenza)

(5については、年間183日以上イタリアでの労働が必要、との条件から。)

 

ただし住民登録には滞在許可(取得に3-6か月必要)が必要で、更に住民登録後一か月ほどして、初めて住民登録証明書が取得可能というシステム。

実質的には、5月1日から契約開始して時間的に何とか取得可能、というようなシステムです。

この資格は2018年現在、仕事開始から4年間有効なので、一時滞在のポスドク・研究者にとっては大変嬉しいシステム(ただしカレンダー年で4年)。他にも申請条件があるため、また法律がコロコロ変わるため、興味のある方はご自身で調べてください。


北欧でも類似のシステムはありますが、私のいた国では最長で2年。更に2年を超えて仕事をすると、それまでの2年で免除された税金も、遡って納めなければいけないという、残酷なシステムでした。それを考えるとイタリアのシステムはとても嬉しい。


総括として

ヨーロッパのポスドク・研究者の給与は、日本より多少は良いかと思います。ただし物価が高い街(特に家賃)に住むと、結構かつかつの生活になりそう。特に家族連れだと、免除がないと経済的に厳しいと思われます。ただ免除があれば、一時的に日本のサラリーマンと変わらない生活を送れると思います。

理想としては、フェローシップを取り税金免除のもと貯金をし、日本に帰って為替・物価の違いを享受する、という感じでしょうか。

日本に帰るところのある研究者の方は、ぜひヨーロッパでの研究滞在を検討頂ければと思います。

 

(注)金額やシステムは私個人の知識であり、間違いの可能性もあるためご自身でご確認をお願いします。

皆さんご存じのジョジョの奇妙な冒険。
現在8部まで連載されていますが、第5部の舞台はイタリア。
イタリアに住んでいると、何かとニヤリとさせられることがある。
 
例えば、
 
プロシュート兄貴 → ハム兄貴
ポルポ → タコ
ドッピオ → ダブル
セッコ → ドライ
ズッケェロ → 砂糖
アリーヴェデルチ → さようなら
 
 
ジョジョ好きの方は、イタリア生活が少しだけ余分に楽しいと思います。
 
 
 


今回は、ヨーロッパでの研究者としての収入のお話。

日本での研究者と違い、外国人ならではの税金免除もあるため、参考にと思い私の経験を元にまとめました。
下記の情報は、私のフィールドである、物理・工学・生命医学を含む、学際的・Interdiciplinaryな分野を例として。私は北欧のある国とイタリアでの研究経験があるので、その経験から書いています。ただ個人的な感覚では、旧西側諸国では国によっての差異は±10%程度かと思われます。


1.ポジション別の一ヶ月の給料の目安

(北欧は国立大学、イタリアは国立研究機関の目安)

博士の学生: 1800ユーロ(イタリア)、2100ユーロ(北欧)
ポスドク給料: 2500ユーロ〜5000ユーロ(イタリア)、2500ユーロ〜4500ユーロ(北欧)
税金および社会保障費: イタリア・北欧ともに、給料の3〜4割
*博士の学生は授業料が無料な国がほとんど。

*イタリアの大学は給料がもっと低く、教授でも4000ユーロ強と聞く。

2.給料が高いポジション
「フェローシップ」

ヨーロッパでは、各種のフェローシップがあります。

これは博士号取得後、研究者個人として自分の給料を取得するシステム。

(日本で言う、JSPSの特別研究員に当たると思われる)。
最高峰は、MSCA-IFで、通称Marie-Curie Fellowshipと呼ばれるもの。

これに採択されると、所属研究機関のある国によるが、給料は月額5500〜6000ユーロと破格。

申請資格は、ヨーロッパの研究機関に移動して一年未満で、締め切りは9月。

該当する人は、絶対に申し込むべし。

「機関研究員およびFaculty position」

これは研究機関および大学の正規職員になることで、ポスドクからのステップアップ。ポジション名としては、大学ではProfessor、Associate professor、Assistant professor、Lecturerを含み、研究機関ではPrincipal Investigator(PI)、Group leader、Research scientistなどを含みます。

傭兵のような位置づけのポスドクと違い、正規職員なので給料アップはもちろん、その他のオプションも付いてくることが多い。例として、多少の退職金、子供用の教育補助費、家族の私的な健康保険、などなど。機関によっては、研究所が運営している年金への加入や、域外出身者への帰省費補助を出すところも。給与額は、イタリア・北欧ともに、月額で4000~7000ユーロくらいが相場のようです。この項目はまだ私の経験がないので、実体験ではありませんが・苦笑

3.税金の免除について
ちょっと長くなったので、続きは次の記事にて。

 

 

(注)金額やシステムは私個人の知識であり、間違いの可能性もあるためご自身でご確認をお願いします。

 

 

ヨーロッパの主要航空会社、アリタリア航空。

ルフトハンザ、エールフランス、ブリティッシュエアウェイズ等、そうそうたる顔ぶれの競争激しいヨーロッパにおいて経営が悪化し、ついに昨年2017年に倒産。

 

と思ったら、実は今回の倒産は「二回目」。。。

 

 

最初の倒産は2008年、リーマンショックの年だとのこと。その後、エールフランス等との経営統合を嫌い、エディハド航空をスポンサーとして受け入れたものの、内部構造・経営改革ができず採算改善には至らず。

結果、10年弱で再度の倒産。。。。

 

ニュースによると、経営改革案(中身は主にリストラらしい。)が労働組合の頑強な反対にあい、結局2度目の倒産まで何も改革ができなかったよう。

 

 

先日日本への出張の際、アリタリア航空を初めて利用してきました。

ローマ-成田 便だったのですが、機材が結構ショボかった。

エンターテイメント機の写真がこれ ↓

 

 
久しぶりにこんな広いベゼルのモニターを見た!
そしてこの懐かしいコントローラー・笑
金銭的余裕がなく機材に資金を投入できない現状が垣間見えました。
 
若いスマホ世代は多機能な座席に慣れているのでしょう。
私の後方座席に座った大学生くらいの女子グループから、こんな声が。。。

「あれ、コンセントってないのかなぁ。そっかぁ、じゃあ仕方ないけどUSB使うか。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

あれ、あれぇ、どこ?え、え、ないの? ないの??!!

 

 

さすがイタリアだけあって、機内食は悪くなかった。

そして間食のおにぎりとサンドイッチも、なかなかのものでした。

美味しかったからか、フライトアテンダントの男衆も休憩中にモリモリ食べてました・笑

 
でも、もしかしたらもう乗る機会がないかも。
Genovaからだと、格安セールを除けば大抵エールフランスの方が1-2割ほど安い。
そして機材・サービスも多少、エールフランスの方が良い。
アリタリアさん、再度の経営改革の時には、もう少し頑張ってください。

 

日本人から見ると、何でもかんでもテキトーに映るイタリア流。

もちろんそれは、大の大人の話だからこその、驚きな訳である。

先日行ったGenova市街地の駐車場での注意書きがコレ。





「斜めに停めないでください。」
「線を跨いで停めないでください。」
小学校の注意書きか!!!、っていうレベル。

こんな感じで細かいことを気にしないため、夫婦ともに日本人の自分たちから見れば、みんな楽しそうに生きてます。

久しぶりの投稿は、夏の楽しみ方から。

ここリグーリア州のGenovaに来て2年。イタリア流にもだいぶ慣れ、研究・生活・子育てと両立できるようになったこの頃。

もちろん子育ては妻に負うところが大きいが、二人目の娘が生まれてからは、ワーク・ライフバランスを考えながら、仕事を控え目にした。

結果、何とか日常生活を保ちながらも、イタリア生活を楽しんで送れているのは大きな進歩。



そんなイタリア生活、この地域特有の楽しみ方を紹介したいと思います。


まず、Genovaのあるリグーリア州のメリットは、何と言っても青い地中海に面する長い海岸線である。



地中海のおかげで、夏は暑くなく冬は寒くないという、この地域特有の穏やかな気候を享受できます。夏の最高気温は30℃強で乾燥しており、冬は5℃程度で寒くならない。日本より寒暖ともに3〜5℃程度マイルドで、特に夏の過ごし易さは格別です。


そんな夏の間、私達を楽しませてくれるのが、リグーリア名物のフリザンテ(frizzante)。軽い炭酸の入った、冷えた白ワインです。
下の写真のように、0.5リットル入りのものが、大抵はスナックと一緒にサーブされる。私達の行きつけの海辺のカフェでは、写真のセットメニューが5ユーロと格安。





ウェイターによっては、催促しないとスナックが来ないというイタリア流にも、それほど躊躇わず対処してくれる妻に感謝。

夏の間に、イタリアの豊かな部分を堪能したいと思います。