6か月以上持続する耳鳴りを慢性耳鳴りといいます。

 

大体は、耳の疾患、高血圧や動脈硬化由来、頭部頸部の損傷、抗生物質や抗がん剤など薬物の影響などによりますが、原因不明のものも多いです。

 

慢性化された耳鳴りは現在の医療で完全に無くすのは難しいです。治療の目標は、「音を消す」より「悩みを消す」ことにシフトすることです。

 

自己ケアでは、ストレスを減らし、夜更かしをしない、カフェインやアルコールの摂取を減らす、血行のために運動をすることも良いです。雨や波の音、モーツァルトの音楽などを聴くのも耳鳴りの軽減に役に立ちます。

 

 

漢方相談にいらしている耳鳴りの患者様は、老化によるもののほか、夜型の生活でいつも睡眠不足がちな方や、ストレスが多く神経をすり減らす生活をしている方などに分けられます。耳鳴りによく使われるのが、『万病回春』という古い書物にも載っている漢方薬:滋腎通耳湯(じじんつうじとう)です。その名の通り、老化や過労で衰えてしまった「腎」を「滋養」して「耳」を「通じやすくする」という薬の働きが込められています。

 

耳鳴りは体からの小さなSOSです。漢方で巡りを良くして耳鳴りの悩みを消しましょう。補聴器の使用を遅らせたい方にも漢方薬は有効です。