医療現場にいると、同じ薬、同じ治療法を使っても「すぐ良くなる人」と「なかなか変化が出ない人」がいます。
現代医学では、体質・代謝・薬・病気の重症度など、さまざまな要因がその違いを生むと説明されます。
しかし、漢方医学には、もう一歩深い視点があります。
それはー
「患者が治療を受け取る準備ができているかどうか」という心の状態です。
古典『黄帝内経』には、「治療が効かない原因は、薬ではなく患者の心にあることがある」と明確に書かれています。
人の心には、次のような状態が生じることがあります。
・不安や恐れ
・怒り・焦り・悲しみ
・過去の経験による『もう治らない』という思い込み
・誰にも頼れない、という孤独感
これらは漢方医学では「気の流れを阻む原因」と捉えます。
たとえ、薬が体に合っていても、心が閉じていると、薬効は体の深い部分に届きにくくなります。
私自身、内科病棟でも、外来でも、いまの漢方相談においてもたくさんの患者さんをみてきました。
同じ処方をしても、
「先生、これで良くなる気がします」といえる人、
「どうせ効かない」と心が閉じている人と、
薬の入り方が明らかに違います。
治療とは医療者が道を示し、患者がその道を歩くこと、つまり二人三脚です。
あとがき:知恵袋に蒲谷漢方研究所を紹介してくださった文をみて、書かせていただきました
ありがたいです。