弁護士が求められるのは、コミュニティが溶けているから | サラリーマン弁護士がたまに書くブログ

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2019年7月にうつ病を発症したことをきっかけにブログを始めたサラリーマン弁護士が、書きたいことをたまに書いています。

 

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毎日ご覧くださってありがとうございます。本当に励みになっています。

 

【 今日のトピック:法律が求められる 】

 

今の時代は、弁護士が求められていると思います。実際に、弁護士の求人はあふれています。

 

試しに「弁護士 求人」で検索してみてください。「ひまわり求人求職ナビ」という、日弁連のサイトがあるんですが、たくさんの求人情報が公開されています。

 

司法試験を受験する人たちは、毎年右肩上がりで減っていますが、弁護士を求める風潮は加速しているようです。

 

司法試験の受験者は、令和3年は、たったの3424人です。

 

そのうち、1421人が合格しています。

 

合格率は、驚きの41.5%です。受験者ではなく、採点対象者(途中退席せず、すべての科目の解答を完了した人。3392人)で合格率を計算すると、約42%です。

 

こちらで公開されているとおり、昭和50年代くらいの司法試験は、2万人が受験して500人が合格するという、合格率2%が普通でした。

 

受験者が2万人を大幅に超える年もあり、そんなときは、合格率が1.6%まで(80人に1人)まで下がることもザラでした。

 

しかし、今は、最後まで試験を受け終われば、4割は合格できるのです。

 

もちろん、受験するまでが大変で(法科大学院を修了するか、または、予備試験に合格する)、受験しても、合格しない受験者のほうが多いわけですから、難しいことには変わりありません。

 

しかし、合格率1.6%という、ハチャメチャな時代と比べたら、よっぽど簡単になりました。

 

そして、弁護士のスキルって、正直に言うと、合格率が低い時代に合格したかどうかとはあんまり関係ありません。法律なんてどんどん変わりますし、実際の仕事で扱う法律なんて、試験には出てきません(出てくるのもありますが)。

 

弁護士も、他の仕事と同じように、実際に働いてみて、スキルを磨いていきます。

 

だから、弁護士以外の資格と同様に、「受かってから」が大切です。

 

さて、ここまで受験者が減っているのなら、合格者数を減らしてもよさそうなんですが、減っていません。

 

僕が合格した平成27年は、8016人(採点対象者は7937人)が受験し、1850人が合格しました。合格率は23%です。

 

この年も、受験者数の減少や、合格率の上昇が叫ばれていました。

 

この合格率で、令和3年を計算すると、合格者は790人にしなきゃいけません。

 

しかし、実際は、1421人も合格しています。

 

これだけ合格させて、みんな、弁護士の資格を活かした仕事について、社会へ羽ばたいていっていますが、それって、今の世の中で、弁護士が求められているからだと思います。

 

弁護士が求められていなければ、受験者が減ったら、合格者を減らした方がいいはずです。これだけ難しくて、お金もかかる試験に合格して、仕事にもつけないのなら、合格者は「被害者」とも言うべきでしょう。

 

「被害者」が減ったほうがいいのは間違いありませんが、どうやら、司法試験の合格者は「被害者」ではないようです。

 

だからこそ、合格者は減っていませんし、求人もたくさん出ています。

 

これは、社会が弁護士を求めているからですが、それはきっと、人々の行動指針が、法律のみになってきているからです。

 

そもそも、人の行動指針は、法律だけではありません。いろんな業界にいろんなルールがあり、それこそ、地域には地域のルールがあるはずです。

 

いわば、コミュニティごとに、何かしらルールがあって、それに従っていればよかった時代もありました。

 

しかし、今は、コミュニティが、核家族又はひとり暮らしまでメルトダウンしてしまいました。

 

今は、インターネットによって、自分でコミュニティに入る道も大きく広がりましたが、しかし、それに気づかないまま普通に暮らすと、コミュニティは、すぐ溶けちゃうんです。

 

そうすると、家族以外の人たちは、みんな、自分とは違うコミュニティに暮らしています。

 

その結果、共通するルールって、日本国の制定した法律だけ、ということになります。

 

だから、何もかも、法律によって解決しなきゃいけなくなっています。法律以外に、共通するルールがないからです。

 

コミュニティが溶けちゃったから仕方ありません。コミュニティのしがらみから解放された代償として、家族以外の人たちとの共通ルールが法律だけになってしまいました。

 

これが幸せかどうかは別ですが、こういった現状のおかげで、弁護士の需要は増えていると思います。

 

にもかかわらず、合格率もうなぎ登りです。

 

こんなチャンス、ありません。今すぐにでも、司法試験を目指しましょう!

 

それではまた明日!・・・↓

 

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