ヒトとお金の不思議な話(再up) | サラリーマン弁護士がたまに書くブログ

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2019年7月にうつ病を発症したことをきっかけにブログを始めたサラリーマン弁護士が、書きたいことをたまに書いています。

間違って消してしまったので再up,というか書き直しです。

 

全く同じものを書くのは無理なので!

 

この日のブログでは,ヒトは「価値のあるもの」,「信頼できるもの」にお金を払うという話をしました。

 

多くの人は,「なるべくお金を払いたくない」,「同じものを手に入れたり,同じサービスを受ける場合は,なるべく安く済ませたほうがよい」と考え,これを一般常識のように捉えています。

 

しかし,それでは説明できない出来事が起きているのです。

 

1つめは,「ハッタリの流儀」という堀江貴文さんの本の話。

この本は,当然ながら,手に入れるにはお金を払う必要があります(1500円くらいで,決して安くない。)。

その対価を支払えば,この本を手に入れることができて,その本を隅々まで読むことができます。もちろん,それ以上のお金は必要ありません。

しかし,この本にはカラクリがあって,巻末に,本の購入代金とは別に,お金を払うシステムが用意されてるのです。「おもしろいと思ったら,更にお金を払っていいよ」ということです。金額も任意です。

↑の常識に照らすと,誰もお金を払わず,1円も集まらないはずです(参照動画:こちら)。

しかし,実際は,1億円も集まったのです。↑の常識からは考えられません。

 

もう1つは,ホームレス小谷さんの話です。

この人は,その名の通り,ホームレスです。その日住む家は,Twitterで募集しています。

この人は,どんな依頼でも50円で引き受けるということをしています。

50円で何でもするのです。自分の1日を50円で売っているともいえるでしょう。

ホームレス小谷さんに依頼するお客さんの立場からすれば,対価50円を払えば,それで足りるのです。小谷さんから,それ以上を求められることはありません。

 

↑の常識に照らすと,ホームレス小谷さんは,生きていけなくなるでしょう。1日50円では,食べるものや住むところ,着るものさえ,確保できません。

しかし,小谷さんは生きています。あんまり痩せてもいません(むしろ,少し太り気味です。)。しかも,結婚して子供もいます。

これに加えて,小谷さんが結婚式をあげようと,結婚式費用をクラウドファンディングで募集したところ,250万円が集まりました。しかも,その支援者は,50円しか対価を支払う必要のなかった,小谷さんのお客さんたちだったのです!

 

この2つの出来事は,↑の常識からは説明できません。

↑の常識が間違っているわけではありませんが,この常識だけでお金を見てしまうと,お金の見方を間違ってしまうと思います。

 

この2つの出来事は,「お金は提供した価値の対価であること」,「お金は信頼から生み出されること」という観点から説明できます。

 

堀江貴文さんの本の場合は,その本に,対価(1500円)以上の価値を見出した人が,更にお金を払ったのです。そのお金で堀江さんが,きっと,更におもしろいこと(価値のあること)を生み出すだろうという,堀江さんに対する信頼もあったでしょう。

ホームレス小谷さんの場合は,結局,小谷さんが,50円以上の価値を,お客さんに提供していたのです。だから,小谷さんは,対価50円を受け取るだけでなく,お客さんから食事をおごってもらったり,泊まらせてもらったりできたのです(その結果,餓死を回避できたにとどまらず,だいぶ体重が増加したそうです。)。結婚式費用が集まったのも,小谷さんが多くのお客さんに価値を提供し,それが信頼となっていたから,その信頼が源泉となって,お金が集まったのです。

 

このように,お金は,「価値」と「信頼」に払われます。

 

このことは,よく考えれば当たり前です。私達は,ものを買ったり,サービスの提供を受ける際にお金を払うのは,その金額を払うだけの価値があると納得しているから,払っているのです。

これを,私たちがお金を受け取る場面(給料の支払い)で考えると,会社は,その給料の分しか私たちに価値を見出していないといことになります。そして,その会社に勤務し続けるということは,その会社が給料という形で私たちに見出している価値を,私たち自身も納得し続けるということになります。

 

お金は価値と信頼に払われるという話でした。

 

 

 

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