盛岡食いしん爺日記
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今朝は最低気温が3度。
一気に冬だ。
昨日、岩手山は初冠雪。
平年より8日も遅いというが、俄かに信じられない。
そんなに早かったかなぁ~
毎年、そんなことを思っている気がする。
どうも私の季節の記憶は、あてにならないかも。
昼ご飯にしようと事務所近くの道を歩いていると、
鮮やかな紅に近いピンクの葉。
側溝のクレーチングの上にひとひら。
思わずカメラを向けた。
C'est si bon · Avalon Jazz Band
盛岡八幡宮へ向かって一直線の八幡の通りを歩く。
中ほどまで来て、小さなビルの2階へ。
そこに中華料理「SAKURA(サクラ)」がある。
今年の6月で長期休業の予定が、すぐに再開できた様だ。
色々あったのだろうが、とにかくよかった。
再開に気づいたのが10月に入ったある日。
店の前を車で通ったら灯りがついていて、
階段からお客さんが下りてきた。
「お~よかった。近いうちに行こう」
と思った。
ランチのラストオーダーは1時半。
1時過ぎに階段を上った。
ドアを開けると、シェフもお母さんも笑顔だ。
ほっとして席に着いた。
メニューを開く。
一戸町の奥中山高原の野菜を使う料理が目についた。
空が広い高原の風景が浮かんできた。
奥中山高原には毎年、秋に咲く向日葵を見に行っていたが、
今年は逃してしまった。
とても残念だ。
<以前の写真>

<以前の写真>

向日葵を見た後、
近くの農園を車で一回りして帰るのが恒例だった。
この辺りは標高400メートルを優に超える。
<以前の写真>

秋の限定メニュー「奥中山高原野菜のサクラ特製酢豚」に惹かれた。
奥中山高原の坂松農園さんの野菜とある。
きっと美味しいだろう。
まずは、サクラの名物の餃子。
焼き餃子2個にした。
味がついていてそのまま口に入れる。
もちもちの皮とたっぷり入っているジューシーな餡。
肉の旨味が溢れ出る。
そうそう、これこれ美味しい~
秋の限定メニュー「奥中山高原野菜のサクラ特製酢豚」
見事なビジュアルに目を奪われる。
皿の中に紅葉の様な色鮮やかな秋。
もともと好きな酢豚。
シェフは餡の味は今までどおりと言うが、
さらに美味しくなった気がする。
餡に包まれた野菜たちが瑞々しい。
美味しい酢豚だ。
ご飯も美味しい。
間違いなく新米だろう。
インスタで調べると、米も坂松農園さんの様だ。
ふと思い出した子供の頃の母の味。
よく酢豚を作ってくれた。
あの頃もご飯が進んだ。
私にとって酢豚に美味しいご飯は大事なのだ。
こんなに綺麗な酢豚。
食いしん爺が夢中になって食べるのも当然。
あ~美味しかった。
「始まっててよかった。また来ます。」
そう言って階段を下りた。
事務所への帰り道、
「あっ!」と声になった。
奥中山高原の坂松農園のことを思い出したのだ
材木町で春から冬前まで開催される「よ市」。
そこで、見かけて食べた「奥いちきみ」が坂松農園だった。


甘く美味しいきみ(トウモロコシ)だった。

農作物を育む人と料理人の新しい出会いがあったのだろう。
心を込めて育まれた食材を丁寧に美味しく調理。
これを味わったら「また行かねば」となる。
ひとり何度も頷きながらの帰り道。
盛岡市八幡町中華料理「SAKURA(サクラ)」
奥中山高原「坂松農園」






