盛岡食いしん爺日記
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雨、雪の当たらない盛岡のアーケード街「ホットライン肴町」。
約365メートル。
江戸時代からの町は様変わりはしたものの今も人々のよりどころ。
暮らしに必要な店が80店舗ほど並ぶ。
イベントも行われ、今はクリスマス仕様。
歩いてほっとする道。
At Seventeen · Janis Ian
南の方に「じゃじゃ麺㐂作」がある。
店の奥に看板犬のラブラドールレトリーバーがいることでも知られている。
今日は久し振り。
2年ほど前は午後からのバドミントンの前によく食べに来た。
テーブルが並ぶ中を歩く。
けっこう奥が深いのだ。
一番奥にあるカウンターに座った。
マスター夫妻は変わらず元気そう。
盛岡の三大麺と言われる「わんこそば」「盛岡冷麺」に「じゃじゃ麺」。
社会人なりたての頃、そばは好きだった。
盛岡冷麺を初めて食べた時、コシの強さと辛さに驚いた。
しかし、何回か食べるうちにはまった。
じゃじゃ麵は何軒かの店で食べたがあまり馴染めなかった。
いい歳になり管理職なった頃、
当時の仲間と飲んだ後、最後は「㐂作」でしめた。
仲間が行きつけの店だった。
たいてい3次会ぐらいでかなり飲んだ後に来た。
テーブルに座るとまずビール。
そして、じゃじゃ麵の小を食べて帰った。
初めて連れて行かれた時、
内心はラーメンかそばがいいと思ったものだ。
昔は深夜でもラーメンは勿論、開いているそば屋もあった。
㐂作で食べたじゃじゃ麵はすぐ馴染んだ。
そして三大麺を全て好きになった。
マスターにここが「私をじゃじゃ麵好きにしてくれた店だ」。
そんな話をしたら、返ってきた言葉は、
「気持ちを込めて作ってます。」だ。
その日は赤と白のハーフ&ハーフ。
盛は普通盛り。
盛岡「㐂作」のじゃじゃ麺は唐辛子がきいた赤もあり芯から温まる。
近くにいた常連さんが、
「へぇ、半々もありなんだ」と言う。
当たり前に頼んでいたが、そういえばメニューにはない。
混ぜるほどに食べていないのに口の中が潤んでくる。
もっとかき混ぜる。
盛岡にじゃじゃ麺の店は多い。
それぞれに個性があり、地元の人は自分のお気に入りがある。
本当にこの街の人は麺が好きだ。
さて、奥深い味の味噌がちょい辛の赤と白の麺に馴染んできた。
ひと口食べ始めたら箸が止まらない。
美味しい~
じゃじゃ麵の後はチータンスープ。
玉子を溶き、湯を注いでもらう。
これがまた美味しい。
食べ終わる頃にはすっかり温まっている。
奥さんと昔話に。
懐かしい名前が次々と出てくる。
㐂作は、以前は違う場所にあり、その頃から通っていた。
店で色々な人とも会ったりして余計に盛り上がったあの頃。
帰る頃には心も温まった。
そろそろ、連絡してみようか、
などと、懐かしい顔が浮かぶ帰り道。













