die Vorgeschichte | Hit or Miss

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いきあたりばったり

図書館でネットをしていたら後ろから肩たたかれた。

ロベルト登場!

図書館で勉強しているところらしい。

片思いのときは会いたくてもなかなか会えなかったのに、最近約束しなくても毎日会えてる。

一緒にカフェテリアでお昼することに。

誘ってくれるからうれしい。


最初は「ネタがない」しかネタがなかった。

周りに知り合いもいないし、

「きのう何時間寝た?」

とかしょうもない会話がとぎれとぎれ続いた。

せっかく彼女として見てくれてるのに、これじゃ気詰まりだ。

こういうとき、思いついたどうでもいいことを会話に発展できなくて、言葉の壁を感じる。


「金がない」

という話から、今までしたことのあるバイトは、というネタが生まれた。

ロベルトは学校の管理人?Hausmeisterを一年間やっていたらしい。

鍵の開け閉めや掃除、修理、生徒の送り迎え、とりあえず何でもしたらしい。


日本の平均的大学生のように、あたしも今までけっこういろいろバイトしてきた。

オーソドックスにコンビニ店員、飲食店、家庭教師、それからデパートの売り子?など。

ロベルトがいかにも好きそうだったから、キャバ嬢経験についても話した。


キャバ嬢、といっても体験入店を2回しただけなんだけど、やはり食いついてきた。

もちろんドイツに売春はあっても、キャバクラなんてない。

ただ話すだけ、触っちゃだめって説明したら、

「それ意味あるの?」

だって。

それは男に聞いてくれ!


「日本人の偏見どおりでおもしろい!」

とあたしのVorgeschichte(前歴)に大喜び?。

こっちでは日本にオタクと変態(コスプレとか)が多いことが有名らしい。

「男は変態多いけど、女は違うよ!」

と反論したら、

「女は被害者。被害者だったんだね、かわいそう~」

となぐさめられた。


おもしろがってそのネタでしつこくいびってくる。

あまりにしつこいのでドイツ語覚えた。


Reit nicht drauf um!(Reit nicht darauf herum!)

od.

Hoer auf,drauf umzureiten!

「しつこい!」


最初はネタなくて困ってたのに、結局3時間も一緒にいた。

しかも明日テストあるらしいのに。

大丈夫なのか聞いたら、

「準備できてないけどこっちのほうがschoener」

って言ってくれてうれしかった。


向こうの席にアルを見つけた。

「彼は完璧な日本語しゃべるよ!」

って言ったらロベルトがなぜかへこんでる。

自分が一番だと思っていたらしい。


「君ともっと会えば、あいつを超えられる」

って日本語で言われた。

「君」ってやらしいからやめてーって言ったけど、そう言ってくれたことがうれしかった。


今日の会話でもっと距離が縮まった気がする!

文化の違い、言葉の壁はあるけど、それがおもしろい。