ドイツの冬はクラッシックがさえる。
ドイツほどクラッシックが空気に溶け込むところはないのではないか。
とくに暗く、厳しく、メランコリックなバロックがしっくりくる。
バロックといえばバッハ。
マタイを聞こうか、と思ったけどアドベントも過ぎたし、もっと気楽なものを聞こうとモンテヴェルディのVespro Della Beata Vergine を買った。
モンテヴェルディはバッハより早く、16世紀おわりごろ活躍したイタリアの作曲家。
バロック音楽の走りといえそう。
今まで合唱はどうも苦手だった。
人の声が入るとどうしても音楽が生々しくなって、居心地が悪くなるから。
でもこれは違った!
まさに宗教音楽のきわみ。
神聖で荘厳。
透明でまったく人間くささがない。
冬、そして年末という時期にこの曲に出会ってよかった。
自分の思うように生きることで人を傷つけることがあったかもしれない。
何がいいのか悪いのか分からなくなることもある。
でもこの曲は、そういう悩みをすべて浄化してくれる。