Mal schauen | Hit or Miss

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いきあたりばったり

この一週間、ロベルトのことばっかり考えて悶々としていた。

今までは偶然に恵まれすぎていたから、これ以上は望めない。

これからは自分でどうにかするしかない。

積極的に攻めていこう!と決意してCHANELのCHANCEをつけた。


そしたら不思議!

またも偶然が訪れた。

たまたま勉強に疲れてカフェテリアに行ったら、あれ、いる!

トルコ人の親友とテスト勉強してた。

法学部の4年だからかなり勉強が忙しいみたい。

毎週3時間に及ぶ筆記試験が何回もあるらしい。


勉強してる横で一応勉強してるふりして座ってた。
話しかけてくれるからうれしい。

会うまでは強気で好き好き光線を出していこう、と思ってたけどいざ目の前にするといつものおとなしい子になってしまう。

ロベルトも「もともとおとなしいのか、それともドイツ語で話すのが恥ずかしい?」

って聞いてきて完全にお兄さん的で恋愛対象に見られていない・・・。

もともと話すほうではないけど、やっぱりドイツ語で話すのが恥ずかしい。

でもそう言ったらますますチャンスなくなる、って思って

「人見知りなの!」

となぞの言い訳をした。


かまってほしい雰囲気は伝わったのか、

「今日一緒に遊ぶ?」

って言われたときは思わず舞い上がった!

あまりの笑顔にロベルトも苦笑。


ロベルトと別れ、家でひたすら電話待ち。

化粧もしなおし、かわいい服に着替え電話とにらめっこ。

かかった!

と思ったら

「ごめん、今日テストですっごい疲れてもう家で、今日はすぐ寝たい。たぶん、明日?Mal schauen(まあ様子見てみよう)」

だって。

深いため息。


そして次の日。

もう12月23日で普通みんな帰省してる。

ロベルトもクリスマスはミュンヘンの実家に帰るって言ってた。

それでももう一回年内に会いたい!

そう願っていたらいつの間にやらロベルトから着信が。

夕方4時ごろ、悪くすると、というか現実的な線で

「ごめん、今からミュンヘンに帰るよ。また来年!」

か!?と不安がよぎる。

半ば絶望しながら電話した。


そしたら

「クリスマスのプレゼントを家族に買わなくちゃいけないんだけど、付き合ってくれる?」

って!!

想像を超えたうれしい事態にくらくら。


駅で待ち合わせして二人で買い物。

ってデートじゃん!!

どきどきして待っていたら来た!

かっこいい~。


おなかが減ってるとかでホストファミリーも行き付けの中華料理屋へ。

胸がいっぱいであたしはおなかへってないので水。

ドイツ語だと恥ずかしがってよけいに口数少ないあたしに気を使っているのか、たんにしゃべりたいのか、ロベルトは日本語。

あたしはできるだけドイツ語で答えたけど、あいかわらず驚愕のボキャブラリー。


今日のUmgangsprach


anmachen

ナンパする


krass

ありえない


Hauptsache,es schmeckt / ich kann essen.

うめけりゃいい/食えたらいい


leer Versprechung

口先だけの約束


naiv

単純


mies

ひどい、まずい


Des geschieht dir recht.

自業自得だ


Das tut schon weh.

痛いほどダサい


Kom schon!

もう!(いらいらしてるとき)


Meinem Zimmer sihet aus(In meinem Zimmer sieht es kaotisch/inordunung aus.)

部屋汚いんだよね


日本のオタクについての番組をテレビで見たらしく話題はオタクについて。

なんでも番組では

"Otakisums"と紹介されていたらしい。

オタク主義?ドイツ語になってる・・・。

オタクの定義について聞かれ、困った。

オタクとは出不精の凝り性だとまだまだ思われているけど、現在のオタクは多様化して・・・とか答えになってない。

とりあえずひとつのことにかなりはまり込んでる人ということにした。


ロベルトは法学部だけあって定義するのが大好き。

「俺は定義オタク。」

ってなんか違うけど面白い。。


あたしがラーメンオタク、ケバブオタク、という話から(別にオタクまで行かないけど・・・)ロベルトの好物がざるそばだということが話題に。

「渋いな~」

と言ったら、渋いの意味が通じない。

たしかに日本語で説明するのも難しいし、辞書にも直接当てはまりそうなものがない。


とりあえず例としてリチャード・ギアをあげたら、ロベルトが得意の定義を確定。

①ある程度年をとっている、または年をとった人の趣味

②かっこいい

あっているような違うような・・・


「じゃあ鳩にえさをあげるのは渋い、早朝に公園を散歩するのは渋いってこと?なんか分かってきた。」

ってなんか違うけどまあいいか。


話しすぎて店が閉まった。

近くのバーも人がいっぱいで、映画かビデオ屋?ってことに。

ビデオのほうが一緒に選べて楽しそう、と思ったからビデオ屋に。


ロベルトの好きな映画のジャンルはやはりダサいやつ。

80年代の映画全般と、モンティー・パイソン系のナンセンスコメディー。

やっぱこの人いい、と思った。

二人でDVDのカバーでダサいのを探しては爆笑。


あたしは男前が苦手。渋いのが好き。

だからブラピやオーランド・ブルーム、ジュード・ロウとかだめ。

それを言ったらロベルトが思わず

「じゃあ俺もかっこ悪いてことじゃん!あ、渋いからいいのか」

って言った。

これであたしの気持ちが通じていると確信した。


結局モンテ・クリストを借りて、ロベルトのうちへ。

テクノオタクのロベルトの唯一の趣味は打ち込み。

ロベルト作のテクノを聞かせてもらったけど当然意味わかんない。

「ミニマム大好き」

「29日にテクノパーティーがあるからすっごい楽しみ!」

「ダフト・パンク大好きでかれこれ5年もファンクラブはいってる」

と目を輝かせてうれしそうに語るロベルトがすっごいかわいかった。


酒も入り、適当にビデオを見、お休みタイムに。

しぜーんと流れはエッチに。


次の日。

二回もエッチしたのにあいかわらずさっぱりしすぎ!

二人の関係がどうなったのかいまだにわからない。

「次に会うのは来年か、大晦日だね。Mal schauen.(お得意)」

ってそれは彼女じゃないだろう。

別れ際も軽いハグ。

ロベルトが何に考えてるかぜんぜん分からなかった・・・。