本日7月17日の日本経済新聞、読書ページの「あとがきのあと」というコーナーに、『マーラー 輝かしい日々と断ち切られた未来』についてのインタヴューが掲載されています。お読みいただければ幸いです。
- 叢書 20世紀の芸術と文学 マーラー 輝かしい日々と断ち切られた未来 著者:前島良雄[単行本]/前島 良雄
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本日7月17日の日本経済新聞、読書ページの「あとがきのあと」というコーナーに、『マーラー 輝かしい日々と断ち切られた未来』についてのインタヴューが掲載されています。お読みいただければ幸いです。
かなり有名な話ですが、今日7月7日はグスタフ・マーラーの誕生日です。
マーラーは1870年の10歳の時からしばしば「神童ピアニスト」として公の場で演奏しています。
ただ、初めの頃の曲目は今ひとつ確定されていません。
曲目がはっきりしている一番最初のコンサートは1872年のものです。
「……グスタフ少年がピアニストとして公衆の前に現れた確かな記録として残っているのは、1872年11月10日にイグラウのギムナジウムで行われた、シラーの誕生日を祝う演奏会でのものである。この時マーラーが弾いたのはメンデルスゾーンの《夏の夜の夢》からのリストによるパラフレーズ《結婚行進曲と妖精の踊り》であった。イグラウの新聞は、この時のマーラーのことを、「すばらしいテクニック」と「積極的な解釈」をする、既に名を成したといってもよい若きヴィルトーゾであると絶賛している。……」(『マーラー 輝かしい日々と断ち切られた未来』pp.18-19)
今年はリストの生誕200年の年でもありますので、今日はこれを聴きたいと思います。
現在一番入手しやすいものは、この、4枚組みのホロヴィッツによるものだと思います。
同じ内容のものが7月12日に再発売されるようです。
拙著『マーラー 輝かしい日々と断ち切られた未来』が刊行されて、2週間余が経ちました。
ブログやツイッターなどで拙著についての感想をいち早く書いてくださった方も何人かいらっしゃいます。
ご本人から許可を得ることができたお二人の方の感想にリンクを張らせていただきます。
まず、いつも一ひねりある興味深い記事(時に辛口?!)を書いていらっしゃる
珍言亭ムジクス様のこちらの記事 です。
私が本の中で言いたかったことを的確に批評してくださっています。
また、本人が気づかなかった部分にも言及してくださっていて、反省するとともにご指摘をたいへんありがたく受け止めております。
書き足らなかった部分については、また、できるだけ早い機会に何らかの形にしたいと思います。
次に、直接お目にかかり楽しい時を過ごさせていただいたこともある
角皆優人さんのこちらの記事 です。
スポーツの世界に生きていらっしゃったご自分の体験と重ね合わせての感動的な感想を書いてくださっています。あらためてベートーヴェンとマーラーが共通して持っているものに気づかせてくださいました。
11月末に、また、お目にかかれる(?)ことを楽しみにしています。
今週末には、日本経済新聞のインタヴューの予定も入っています。
掲載日などが具体的に決まったら、また、お知らせしたいと思います。
この夏の終わりに驚愕のイベントが京都で行なわれます。
黛敏郎の電子音楽全曲上演会
日時:2011年8月28日(日)
第1部:14:30~
第2部:17:30~
場所:京都芸術センター フリースペース
料金(通し券のみ):2000円(前売1800円)
第1部第2部いずれも、開演15分前から
名著『日本の電子音楽』の著者でいらっしゃる川崎弘二氏によるプレトークがあります。
第1部、第2部の詳しいプログラムにつきましては、チラシの裏面をご覧ください。
現存が確認された黛敏郎の電子音楽を全曲上演することで
黛敏郎の電子音楽を体系的に捉えることを目的としたプログラムです。
私としては、第1部に予定されている 放送劇「ボクシング」が一番楽しみですが、その他にも聴きたい曲がたくさんあって、とてもわくわくしています。
個々の曲についてはまた書くつもりです。
6月11日(土曜日)の朝日新聞(名古屋本社版)夕刊に、
24日まで名古屋シネマテークで上映されている
『マーラー 君に捧げるアダージョ』の
紹介記事を書かせていただきました。
映画についてだけではなく、
近刊の拙著『マーラー 輝かしい日々と断ち切られた未来』のことも少し書かせていただきました。
なお、名古屋シネマテークでは17日まで『サロネン・コンダクツ・アダージョ』も上映しています。