かなり有名な話ですが、今日7月7日はグスタフ・マーラーの誕生日です。
マーラーは1870年の10歳の時からしばしば「神童ピアニスト」として公の場で演奏しています。
ただ、初めの頃の曲目は今ひとつ確定されていません。
曲目がはっきりしている一番最初のコンサートは1872年のものです。
「……グスタフ少年がピアニストとして公衆の前に現れた確かな記録として残っているのは、1872年11月10日にイグラウのギムナジウムで行われた、シラーの誕生日を祝う演奏会でのものである。この時マーラーが弾いたのはメンデルスゾーンの《夏の夜の夢》からのリストによるパラフレーズ《結婚行進曲と妖精の踊り》であった。イグラウの新聞は、この時のマーラーのことを、「すばらしいテクニック」と「積極的な解釈」をする、既に名を成したといってもよい若きヴィルトーゾであると絶賛している。……」(『マーラー 輝かしい日々と断ち切られた未来』pp.18-19)
今年はリストの生誕200年の年でもありますので、今日はこれを聴きたいと思います。
現在一番入手しやすいものは、この、4枚組みのホロヴィッツによるものだと思います。
- Horowitz Plays Liszt/Vladimir Horowitz
- ¥2,800
- Amazon.co.jp
同じ内容のものが7月12日に再発売されるようです。
- Horowitz Plays Liszt/Vladimir Horowitz
- ¥2,555
- Amazon.co.jp
少年マーラーが弾いたことを思いながらこれを聴くと、第5交響曲の冒頭のルーツはここかもしれないと思えてきます。