こんにちは
犬の腎臓病のための
手作りごはんの食材や
下処理などについてお届けしています
併せてご覧くださいね
腎臓の大きな働きは老廃物の排泄です
この働きを持つのは腎臓だけです
腎臓が弱ると毒素が全身にまわって
体調が悪化してしまいます
腎臓病と言うと獣医師からは必ず
『タンパク質の制限』が出されると思います
タンパク質は犬にとって大切な栄養素ですので
全く摂らないのは栄養不足になります
タンパク質を減らしたいけど
カロリーも保ちたいですよね
タンパク質はカロリーが高いものが多いので
お肉、お魚を減らすと
低カロリーとなってしまいます
タンパク質の摂取量は
腎不全の場合犬の体重１㎏に対し
0.6グラムから1.．２gが
最低ラインとなります
腎不全は食欲減退の症状がみられ
治療のための療法食や
お肉の入らない手作り食だと
なおさら食べなくなる犬猫が多くなります
タンパク質を摂取しないことで
体の中の血液や肉からタンパク質が奪われてしまい
それをろ過する腎臓に尚更負担が掛かり
体重減少が加速してしまうため
体重の維持には気をつけたいです
これを補うには高カロリー低たんぱく質の
食事を心がけることです
それは必須アミノ酸をバランスよく含んだ
タンパク質です
アミノ酸バランスが良いタンパク質は
少量で効率よく体に摂り込むことが出来
少量なのでより腎臓に負担が掛かりにくくなります
必須アミノ酸のバランスが良いタンパク質などは
『アミノ酸スコア』を知ることで
分かりやすく考えることができます
必須アミノ酸は
・イソロイシン・ロイシン・リジン
メチオニン・フェニルアラニン
・トレオニン・トリプトファン
・バリン・ヒスチジンの９種類です
アミノ酸スコア１００とは
アミノ酸を摂取する上での指標となるものです
これらの必須アミノ酸が
１００に近ければ近いほど理想的で
効率的に必須アミノ酸を摂取出来ます
この必須アミノ酸は「桶の理論」で
分かりやすく表現されますが
どの必須アミノ酸も１００に近いとしたら
１つの必須アミノ酸が２０の場合
全体の必須アミノ酸も２０しか生成できない
つまり他のアミノ酸が無駄になってしまうのです
なので、どの必須アミノ酸も
１００に近いことが理想です
このアミノ酸スコアが１００の食品には
鶏卵、うずら卵
牛乳、牛肉、豚肉、鶏肉
あじ、イワシ、さけ、マグロ、タラ、カレイ
玄米、大豆、小豆
ヨーグルト、チーズなどがあります
必ずしも全ての食品を
アミノ酸スコア１００から選ぶのではなく
アミノ酸スコアの低い食品でも
補い合える組み合わせにすることで
スコアを向上させることができますので
食品それぞれのアミノ酸スコアを知ることも
大切だと思います
健康な犬の場合
糖質を直接摂取しなくても
良質なタンパク質を食べていれば
十分体内で作り出すことができます（糖新生）が
タンパク質を制限している場合には
補う必要が出て来ます
カロリー不足を補う脂質や糖質は
小麦粉の場合質の悪いタンパク質が
多く含まれているのでお米の方が良いです
上に貼った記事にも書いていますが
お米を炊いた後、お水に浸ける
浸けたお水は捨てる
茹でこぼすなどの処理をして与える
また、タンパク質を減らしカロリーはそのままの
お米も販売されています
他にはタンパク質をほとんど含まない
片栗粉や本くず粉などもお勧めです
脂質は腎臓病に良いとされる
オメガ３の「アマニオイル」
オメガ９の「オリーブオイル」
などを利用されるとよいです
以上のようにバランスの良い
必須アミノ酸を多く含む
お肉やお魚を少量摂取することで
腎臓に負担を掛けず
タンパク質を摂取すること
タンパク質を含まない良質な炭水化物
腎臓病に良いとされる良質なオイル
これらを手作りごはんに利用することで
嗜好性が増し
食欲不振の改善になれば嬉しいですね
ご参考になりましたら幸いです
最後まで読んでいただき
ありがとうございました
いつも感謝でいっぱいです