腎臓病は犬にも猫にも多い疾患です
腎臓病と聞くとすぐに思いつくのが
尿のことだと思います
体に必要な水分を再吸収できなくなり
老廃物として尿と一緒に排泄できなくなります
他にも腎臓が弱ることで起きてくる
『血圧調整機能』の低下
これは腎臓に大きなダメージになります
血圧が安定していることで
腎臓のろ過機能が上手く働くのです
骨髄に赤血球を作る働きをするホルモンの分泌や
ナトリウム、カルシウム、リンなどの
ミネラルを一定に保つ働き
体内の水分や酸、アルカリを調節
ビタミンDを活性化させて
骨を作るカルシウムの働きを助けるなど
腎臓の働きはとても重要です
腎臓病の症状としては
水を飲む量や回数が増える
体重減少や食欲の減退
動かなくなる
口臭が気になる
毛艶が悪くなるなどです
これらの症状がみられたら
早めに病院を受診することが大切です
原因は他の病気などにより
腎臓に負担が掛かり炎症を起こすことや
高齢になると発症率が高まるとも言われます
普段の食事ではタンパク質や
リンの調整などがあげられます
◆手作りごはんのメリット
手作りごはんは市販の犬用フードと比較して
いくつかの利点があります
お肉を減らしている場合でも
お肉の量を微調整できる点
・手作りごはんは食材の品質と
選択に制約がないため
獣医師の指導のもとで
犬の状態に合わせて調整が可能
・添加物や保存料を避けることができ
食品アレルギーのある犬にとっても最適
・手作りごはんは犬が好みそうな味わいを
調整することができ
食欲を刺激しやすくなる
◆腎臓病に効果がある
手作りごはんの基本的な要素
腎臓病のある犬にとって
たんぱく質、リン、ナトリウム
カリウムの制約が必要です
以下は腎臓病の犬に適した
手作りごはんの基本的な要素です
低たんぱく質
腎臓病の犬はたんぱく質を
分解しにくくなることがあります
なので、たんぱく質の摂取を
制限する必要があります
適切なたんぱく質源として
鶏胸肉や白身の魚を使用します
低リン
高リンの食品を避け
リンの吸収を制御します
低リンの野菜や穀物を選びます
ナトリウムの制限
食品中の塩分を最小限に抑え
ナトリウムの摂取を制限します
適度なカリウム
カリウムは腎臓機能に影響を与えます
過剰に制限しないように注意が必要です
カリウムのバランスを保つため
野菜やフルーツをバランス良く使います
ビタミンとミネラルサプリメント
自家製食事はバランスが難しいことがあるため
獣医師の指導のもとで
必要なサプリメントの追加を考える
その日の体調や腎臓病の進行度に応じて
作ることが出来る点は
大きなメリットだと思います
手作りごはんには
リンの含有が少ないお魚や
お肉は鶏ムネ肉が適しています
必須脂肪酸の「オメガ3」は
腎臓の炎症を緩和する栄養の一つです
腎臓の毛細血管をケアしてくれるので
サバやマイワシ、サンマをさばいて
ごはんを作ってみましょう
毎日摂取しやすく簡単に摂り入れられる
アマニオイルやエゴマオイルの活用も!
DHAやEPAのオイルを使用する時には
酸化しやすいので早めに使い切れる
少量タイプがお勧めです
アマニオイルもエゴマオイルも冷蔵庫で保存し
早めに使い切りましょう
手作りごはんに使用するお野菜は
シュウ酸をなるべく抜く下処理をする
たっぷりのお水でよく洗い、晒し
小さく薄くカットしてから茹でて
再度たっぷりのお水に晒し絞ることで
より多くのシュウ酸を取り除くことが出来ます
まとめ
手作りごはんは腎臓病の犬にとって
健康的な食事の提供に役立ちます
栄養バランスを調整した手作りごはんで
腎臓病の進行を遅らせる手助けをしよう
最後までご覧いただき
ありがとうございました
いつも感謝でいっぱいです