色不異空 空不異色 | 宇宙の知恵☆人生を歩む地図

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「人生を歩む地図」なくしてあなたは
この世をどのように生き進むのでしょうか?
地図なくして、あなたは迷わず進んでいけますか?

前節

行深般若波羅蜜多 では

観音様が深い瞑想の時にこの世の出来事は
宇宙の秩序の現れであり、すべては肯定されるがゆえに、
起こる一切の苦はなくなると見定めた。

 

そして、ここから観音様が、舎利子に語りかけます。

舎利子 色不異空 空不異色
しゃりし    しきふいくう   くうふいしき

色即是空 空即是色 
しきそくぜくう  くうそくぜしき

受想行識  亦復如是
じゅそうぎょうしき やくぶにょぜ

舎利子よ。色は空に異ならず、空は色に異ならないのです。
色は空であり、空は色なのです。

受想行識も、色と同じである。



 

ここで「色」とはなんぞや? ということです。
「空」は↓
「空」とは……
で理解していただくとして、さてさて「色」です。


 

「色」は物体だとか、人間の体であるとか、

そうした初期仏教での解釈は捨ててください。
ここでは、「暗号は解読された 般若心経」の立場です。


以下にイメージ図を二つ紹介します、そこで七色の虹をはめたのは私です。
「色」とは? この辺のエリアをいうのだろうといった解釈です。

「暗号は解読された 般若心経」に紹介された色のイメージ


 

人間の意識構造



――般若心経の解読書「暗号は解読された 般若心経」によりますと――
色とは空の最深部に直結した意識を持ち、それを超越意識と呼称する。
超越意識、潜在意識、顕在意識の三層の情報は、

色と受想行識で一部共有されている。


意識レベルを上げて行き、「色」のレベルを少しずつ上がって行きます。
赤から黄色……緑から青、そして高貴な紫にまでいったら
その先は空の域に届きます。

「空」に意識がちょこんと触れますと、なんといいますか
悟り感覚体験のような、そう、人は皆兄弟のような、
私たちすべては共通の父をもっているような、そしてそんな兄弟に
対し、健康と幸福と豊かさと、生命の恵みを望む、そんな心境。

平和で穏やかな感覚やら、心の満たされた幸せ感やら、
生きている充実感やら、などなどの境地を体感できるのです。

この体感経験がとても意味のあることで、それを体験した人と
未経験の人では、海外旅行に行った経験のある人と未経験の人の差、
イヤ、それ以上、海外生活経験者と未経験のような差があるわけです。

異文化体験です、今生活している文化と異なる文化を体験する。

まず、言葉が変わります、法律が変わります、常識が変わります。
その時、受けるカルチャーショック、それは人のその後の人生に
大きな影響を与えるでしょう。

そんなイメージをもって異意識体験を想像してみてください。
異意識体験、もっと言ってしまうと、
「空」に意識がちょこんと触れるとは? 悟り感覚体験です。

この体験を一度でもすれば、その感覚の至福感と言いますか、
忘れることはできません。そして「行」により至るに容易になります。

この自在に「空」にいける状態を「色即是空」と言えるでしょう。
そして又「空即是色」と帰れます。

それは観音様が、そのように我々に般若心経で説いてくださる
ことなので、私達も自身の幸せのために、「空」に行かれるのです。

普段の生活では、誰もが、悩み、苦しみ、怒り、愚痴りと、
そうした感情と共に、そんな中で生きています。

仕事を持って、家族を養い、勉強をし、社会に出て、結婚をし、
そんな社会と係わるってことは、毎日が悩み、苦しみ、怒り、愚痴ると
いうことなのです。

それを悪いとか、正せとか、ではありません、
そんな不可避な毎日であるからこそ、それらをとりあえずは置いて、
般若心経の教えを学んでみましょう。

まあ、そんなことを観音様はおっしゃりたいのだと、私は解釈します。

「受想行識」とは、「色」が潜在意識より上位の無意識領域に対して、
顕在意識に感じる喜怒哀楽をいいます。
簡単にいえば人が感じる精神(心)のはたらきです。

ですから、「色」にとって、よろしくないネガティブな感情も
「受想行識」は受け入れてしまうこともあるわけです。
それを、潜在意識に取り入れてしまうと、よろしくない心の状態、
まあ、汚れる心といいますか……
嫉妬とか、妬みとか、怒りとか、自己嫌悪とか、被害妄想とかに
犯されますと、よろしくありません。

勿論、そんなに汚れた潜在意識の状態で、「空」に意識は届きません。

そんな時、まずは汚れた潜在意識をきれいに掃除する、
それが、「行」です。

滝に打たれる「行」をしなさいといいません。「苦行」をしなさいといいません。

ただただ、「色即是空」の教えを理解してください。

そんなことは、分かってしまえば簡単な事です。
ですから、理解しましょう、分かりましょう、ってことなのです。

そして日々の「行」を行いましょう、瞑想です、般若心経を唱えることです、
写経をすることです、聞くことです。

私の場合は、散歩をしながら般若心経を聞く「行」をしております。
簡単でしょう、「行」は個々人のやり方でいいわけです。

ひょんと読み始めた般若心経だが、読んでいくほど、なるほど感が増していき、
この世界観を自分なりに解釈しまとめてみたくなりました。
そうすることで、より自分自身の理解も深まります。

この般若心経には、どのような「行」をしなさいとの実践法は説かれてない。

しかし、何故に「行」を? そして潜在意識の浄化をはかれば、自己実現が
可能になるのかという、ナビゲート役、人生の指針を示してくれます。

仏教はどちらかといえば、欲望を抑えなさい、無常なものを追うべからず、
煩悩を滅したところに、心の平安があると説かれますが、私としては
そうした教えを素直に受け入れて生きていくことがとても難しい。
はい、元来、欲望多き人間ですゆえ。(*^。^*)

ですので、若い頃から、願望を実現するジョセフ・マーフィーの潜在意識の
法則なり、ナポレオン・ヒルの成功哲学本などを読みあさったが……
なにか、肝心なものが足りないと思っておりました。

その足りなかった何かが、出会った「暗号は解読された 般若心経」
にあるように感じてます。

ゆっくり確実に、日々の「行」と共に般若心経の教えの理解を深めていけたらと
願うところです。

 


暗号は解読された 般若心経

 
 
 
 
 
 

 

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未完成だった 般若心経 (般若心経シリーズ 第三弾)

 

私の勉強する般若心経です。

出版順に並べましたが、初めて手に入れるのなら

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がいいかなと思います。