天の導きは出来事、現象に成る | 宇宙の知恵☆人生を歩む地図

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前節 

色不異空 空不異色

で人間について観音様は舎利子に説いておりますが
ここでは物事、出来事、現象について説かれます。

舎利子 是諸法空相
しゃりし    ぜしょほうくうそう

不生不滅  

ふしょうふめつ

 

不垢不浄 

ふくふじょう

 

不増不減
ふぞうふげん

舎利子よ。この世の出来事、現象も私から有り様をみれば、
生じたり滅したりすることなく、汚いとか浄いということもなく、
増えもせず減りもしないのです。



 

さて、諸法とは? 諸々の事象です。 

事象とは現実の出来事で現象という。

簡単に言えば、この世の物事、出来事、現象です。
そして、物質、人間の体、植物、動物までも諸法なのである。

我々が生活している、この地上世界の風景となります。

そしてこれらを空とは、言っておらず、空相といってます。

空は説明しましたが……
空相って?

相って何?

水蒸気,水,氷は「H2O」の3つの相である。
手で人の性格を見るのを手相といいます。
顔で人の性格を見るのを人相といいます。

空の様相をしている空相、しかし空ではない。

ですので、空をキャラクター付けした概念が空相です。
どんなキャラクターか?

空相においての諸法(物事、出来事、現象)は
不生不滅 不垢不浄 不増不減ということです。


不生不滅。
生まれもせず滅しもしない、とは? 変わらないということでしょう。
人間の体は生まれますが、それは地上世界でそう見えますが、
天上世界から見れば、人間の体に「空」からの霊が乗り移ったことなので、
人間の体は水と炭素と窒素と……諸々の地上にある元素から成り立っている
わけで、それらが生まれるわけでもなく、滅するわけでもありません。
同じように、他の動物もそうですし、植物にしてもそうです。

 

生まれることもなく滅することもない。
常に存在する、そのことから「永遠性」と解釈される。


不垢不浄。
汚れているものでもなく浄いものでもない。
善悪の概念は地上世界では、ありますが、天上世界から見れば
すべての出来事は「五蘊皆空」ですので、
宇宙の秩序の現れであり、すべては肯定されるのです。


垢と浄の二元論を超越した、善と悪の二元論を超越し、

「絶対性」と解釈される。

不増不減。
これも、エネルギー不変の法則ですかね。
増えるものでもなく、減るものでもない。

 

暗号は解読された般若心経では「不欠不満」と書き換えられ、
そこで「普遍性」と解釈される。

 

この三つの概念を我々の生きてる地上世界にあてはめるなら、
すべての物事、出来事、現象は存在の法則の中で成り立っていると
いうことでしょう。

物事の結果には原因があります。
これを因果の法則といいまして「因縁生起」といいます。

未来のよい結果は、今のよい行いから生じる、ってまあ、
どなたにでも理解できることを観音様は教えています。

これを逆に言うなら、

未来の悪い結果は、今の悪い行いから生じる、ってまあ、

それが永遠に変わらない、絶対法則で、どこでも通用する普遍的な

法則である、といわれると少し怖いでしょう。


色々な出来事、現象、その結果は導きの現れと解釈します。
諸法が引き起こす結果は空相です。

この世に起こる苦難を回避する心の持ち方も自ずから、
あるいは行動指針のようなことを、まとめられたら、

それは生き方の指南ですかね。



ここで、世間一般的な「空」の解釈は実体がない、

としますと、縁起する諸法の本質は空ですから何もないのだ、

全ては物事への執着を離れることであると説かれてしまう。

なんかね、虚無思想でしょう。

こんな虚無感を「悟り」などと説く宗教があるなら、完全に末法。