今回の旅で問題は為替レートです。なぜこうも円が弱いのでしょうか?
今日はちょっぴりお怒りモードなので、所々に素敵な写真を挟みます
私は1ポンドは150~160円と感じていました。実際、旅行の計画をした2023年2月頃は159円。しかし何がどうしてどうなったのか、私が出発する6月中旬は170円台。
両替はどこでするのがベストなのかネットで調べていたら、「日本国内よりロンドンの方が1ポンドあたり10円以上お安い」という記事を見つけました。それも今年4月の情報だったのですっかり信じて「現地で両替して今回はすべて現金払い!」と息巻いておりました
もちろん最低限の現金はあらかじめ必要という事で、出発の2~3日前に渋谷で両替をしたら174円。
そのネット情報ではロンドンの街中の両替ショップより銀行がお得とのこと、しかもMark&Spencerデパート(M&S)は店舗内に銀行があり、レートも良いとのことでした。
幸い滞在先の近くにM&Sがあり、到着早々そこへ行ったら「1ポンド196.7322円」と言われ笑劇いや衝撃ショック
何かの間違いでは?196?169だよね?ここのM&Sが特別?と思ったり、手数料の事も聞いたけど何て返答されたかよく判らず(たぶんかかってない?)、後ろに列もあるし後でゆっくり考えようと最低限の両替しかしなかったのですが、その後、街中の両替所を見たら、どこも200円超え。220円台のところもありました。
なんだったんだ、あの記事は!
しかし現実は鼻息も荒く現金を握りしめヒースロー空港でオイスターカード(Suicaみたいな交通系ICカード)を買おうとしたら、現金は使えなかった…
まぁその他いろんなところで現金は使えない、使おうとすると店員を呼ばなきゃいけないとか、混んでる列とか手間がかかる感じです。
そしていったいクレジットカードはいくらで請求されるんだとブルブルしていたら、だいたい186円で換算されていました。もう喜んでいいんだか、泣いていいんだか…
V&A博物館内のカフェ 素敵です 照明がきれい
イギリスは物価の高い国ではあるのですが、私たちから見ればどの国も物価が高いわけで、その真意は日本が世界的に信じられないくらい物価が安い国というだけです。
ただ日本水準の所得で生活している我々からしたらそうでないと回らないんだけど、世界から見て日本は「子供だって払える金額」に見えることでしょう。だからオーバーツーリズムというくらい海外から押し寄せて来るし、インバウンド回復とか、大富豪が爆買いみたいな報道の能天気さに腹が立ちます
私が今回ホテル近くで現地の人が行く、かな~り庶民的なお店の朝食セットが£8.3~10.4でした。安くて1,500円以上です。でも内容的には日本だったら500円くらいです。
なぜ日本の経済・金融政策は何もしないのでしょうか? 為替介入だって「適切にする」と言っていますが、この状況が適切なのでしょうか?
私たちが真心を込めて作ったもの、提供するものをちゃんと世界水準で評価して、適正な価格を設定してほしい。そしてそれに見合うように日本人の所得を上げて欲しい。
今の日本の経済・金融政策が世界とのバランスに欠けるというのは何もコロナのせいではなく、コロナ前から素人でも感じていたことです。それでも何もしないなんて、どういう事なのかしら?
V&Aのカフェ、モリスルーム
今回の旅が厳しいという事は重々承知で、とにかくイギリスの空気を吸いに行くようなもんだと覚悟して行きましたが、明治時代に視察、留学した人たちもこんな気持ちだったんだろうなと思いを重ねました。
ロンドンの街中の両替所を通るたびにレートが表示されるモニターを見ていましたが、トップページに日本円は出てきません。たぶんアラブ系やアメリカ、中国が上位だったと思います。2ページ3ページめに出ればまだマシな方で、5ページ目、そして出ないところもありました。
本当に日本は弱体化しています。眼中に無いという事なのでしょうね。まさしく明治時代のようです。
もちろんバブルよ再び、なんて思っていません。今の世界と適切にバランスを取って欲しいと願います。
さらに言えば国内の不動産、人口減少、外国人労働者、移民、留学のことまで懸念は尽きません。国力の衰退です
ストラットフォード駅前の不動産の募集 見方がよくわからないが高そうなのはわかる
ところで!イギリスの不思議なのですが、今回私は11年前に訪英した息子からもらったコインを使おうとしたらダメと拒否されました。デザインが新しくなっていました。その11年前の息子が22年前の紙幣(私が33年前に両替したもの)を使おうとしたら拒否されたと。
日本ってもう発行はしてなくても22年前の紙幣を拒否することはないよね? 「あら、珍しい」くらいだよね。なんでダメなのかな? 偽造の疑惑?
今回の紙幣はまだエリザベス女王でしたが来年からチャールズ国王になります。また私が再訪する時は拒否されそう
V&Aカフェ ポインタールーム
さてイギリスはあまりにも私の肌にしっくり来すぎて、海外にいるという感覚を忘れる程でした(トラブルは多かったのに) その一つは左側通行という点もあると思います。バスや電車の乗り降りや街中の景色に違和感が少ないのです。
そして娘が到着早々の電車で気付いたのが「車内が静か」です。通勤時間帯ではあったのですが、日本よりシーンとしてます。イタリアなんかあきれるほどうるさいしフランスもイタリアまではないとしても、ですよね。
そして「表情が硬い」とも。日本人と近いものがあるのかもしれません。
しかしロンドンの地下鉄で感じたのは、乗り換えがすごく不便という点。とにかく歩かされる。
素人の私が考察するに、東京の地下鉄は各路線が層のようになって上下で乗り換えするイメージですが、ロンドンは面で、あまり深く掘っていない計画的に作らなかった「あぁココもう掘れないからそっちに」みたいな
例えるならどの駅も東京の大手町状態、JR東京駅の京葉線への乗り換え。「コレもう隣の駅に着くんじゃない?」という感じです。
なんとか楽に乗り換えしたいと現地でアプリを入れたけど、その悩みは解消されず「エアコン付き」という表示だけが役にたちました。
東京はその点スゴイ。先日、東銀座駅で日比谷線から都営浅草線に乗り換えたけど、最短1分くらいで乗り換えられる事に改めて感激。しかも違う会社なのにこの連携プレー
ベイカーストリートの地下鉄構内(たぶん) 古!いや歴史〜 コナンくんの米花町
長々イギリス旅記を10回に渡って書きました。お付き合いくださった方、誠にありがとうございます。
再訪できる日を夢見て
(2023.8.11up)
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