継承日本語 漢字の授業を組み立てる | orioriのブログ

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家族4人で2019年6月からオーストラリアに住んでいます。小学生の子供が2人。オーストラリアでの生活を綴っていきたいと思います。

継承日本語のプライベートレッスンを始めました。

 

漢字を勉強したいとのことだったので、さあ、どうやって授業を組み立てよう、と

インターネットで教え方を検索したり、漢字の教え方セミナーに参加したりしています。

 

なんとなく形ができてきたので、まとめようと思います。

レッスンを組み立てるうえで以下のようなことを考えました。

 

1.教える漢字はどうやって決めるか

   a.本人に決めてもらう(今週見た漢字の言葉を書いてきてもらう、など)

   b.レッスン中の読解、会話などででてきた言葉から拾う

   c.漢字ドリルを1つ決めて、その出題順に従う

   d.部首ごとに覚える

 

  ⇒「部首ごとに覚える」に決めました。

 

  うちの子を見ていると、漢字ドリルを使って書かせても日本で就学している子に比べると

  圧倒的に練習量が少なく、覚えられません。「書かせる意味ある?」と疑問に思い、
  やめたんですね。そして生徒さんのお母さんに話を聞くと、私と同じような意見をお持ちだったので

  (c)の漢字ドリルは却下。

 

     (a)は選んだ漢字がよく使うものだとは限らないこともあるし、
  そのほかの問題もでてきそうだったので却下。
  (b)も漢字学習がどの程度進んだのかわかりにくく、満足感が得にくいと思い却下。

 

  で、(d)にしました。

 

  幸い手元に『部首で覚える漢字プリント』という本を持っていたのでこれを参考にしながら

  授業準備をすることにしました。

 

  こんな楽しい歌も見つけました。

 

 

1回目は「月」がつく漢字。

 

まず思いつく漢字を出してもらって、出てこない分はこちらから出します。

 

で、空の表を用意しておいて、対話をしながら埋めていきます。

 

 

授業で終わらなかった分を宿題に出したのですが、これは失敗でした。

 

「調べたいとき」を押すと、オンライン辞書に飛ぶようになっているのですが、

そこにでてくる言葉が使用頻度の非常に低い物がたくさんあり、

せっかく調べてきてくれたのに使えませんでした。

 

2、宿題はどうするか
 上の表に書いた「言葉」の読みの問題を作り、それを宿題にしました。  

 

 

また、次のような問題も作りました。

 

 

その他には授業ででた言葉以外の熟語を出し、どんな意味か考えてもらう問題(たとえば「有望」)や、

漢字をどう分解できるか考える問題を用意しました。

 

3、Padletで熟語組み立て

 漢字を正しく組み立てて熟語を作れるか、Padletで確認します。
 

4、漢字マップを作りたい

年末に参加したJLESA の漢字マップワークショップが楽しかったので、
是非取り入れたいと思っています。まだきちんと説明していないので、次回かその次に導入できるかなあ、と考えています。
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今のところ、こんな感じで進めていこうと思っています。
必要なところがあればどんどん改善していきたいと思っています。

ネットでいろいろと調べて、たくさんの先生方の教え方を参考にさせていただきました。
特に以下のブログを参考にさせていただきました。ありがとうございました。