【開拓史224 札幌控訴院②】 | 桜東行のブログ

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開拓史に特化したブログです。
幕末は高杉晋作さんが好きで、こちらは小説系にしたいと思案中。

札幌近郊の開拓史史跡及び歴史について書いてます。
宜しくお願いします(*´∀`)

開拓史史跡
札幌控訴院②
(現・札幌資料館)

【刑事法廷展示室】

まちの歴史展示室からすぐの所に刑事法廷展示室があります。
ここで裁判が行われていました。
裁判官側と被告側と両視点から見てみたいですよね🤗

この法廷は大正15年、控訴院として落成した当時の刑事法廷を復元してます。
当時は大日本帝国憲法の下、すでに近代的な司法が確立してました。
戦後に日本国憲法が公布されると制度も大きく変わり、控訴院は廃止となります。
昭和22年からは札幌高等裁判所となり、昭和48年移転するまでここで刑事裁判が行われてました。

では裁判官側からの視点から見ていきましょう!

【判事席からみる法廷】
こちらの椅子には左から
書紀・判事・判事・判事・検事
の順に座ってました。
真ん中の判事から見た視点。
左のテーブルは弁護人が座る場所です。
被告人のテーブルは判事から近いですねぇ…😯
その被告人テーブルの後ろにあるのが新聞記事席、その後ろが傍聴人席です。

【傍聴人席からみる法廷】

傍聴人席からみる法廷。
中には入れませんからズームしてます。右に少し見えるテーブルは証人席です。

【八咫の鏡】
真実を映し出すという意味が込められてるものです。これは玄関の所にも似たようなものがありましたよね。
全体が見えるアングルから見るとわかりますが結構大きいもので、被告人が映るようにだと思われます…嘘ついても分かるように😯

また、この周りにある紋様はグリーク・キー・パターン(ギリシャ雷紋)と呼ばれ、悪魔よけ、幸福のシンボルとも言われてます。

【法服と帽子】
この法服は明治23年〜昭和22年まで使われております。
上着と帽子の地色は現在も同様で黒。これは何色にも染まらないという意味があります。

胸飾りの色と刺繍が役目により分けられていてました。

判事 深紫
検事 深緋
弁護士 白

刺繍は桐花で大審院は7個、控訴院が5個、地方・区裁判所が3個ついており、弁護士にはその刺繍がありませんでした。

【おおば比呂司記念室】



玄関から左に進むと札幌出身の画家で漫画家のおおば比呂司さんの作品の展示室があります。
記念室は①〜③まであり、記念室①は民事法廷を執り行うところでありました。
売店もあったりします。ちょっと時間の都合上、よく見てなかったので詳細は現地でご確認ください💦

一階は以上です。

この建物自体が大正期を物語るもので至る所にその面影が残るのですがそれは次のブログにて紹介致します。

刑事法廷室は厳格かつ綺麗に整備されていて、当時の雰囲気がとてもよく伝わりました。
中の職員さんと開拓史についてお話しながらこの法廷を見学してましたので非常に有意義な1日となりました。
色々教えてもらいましたよ照れ
本当、建物自体も素晴らしいので一度見学する事をおすすめします❗