このブログで何度も書いていることだが、
ひとけのない東京ほど、非日常感を煽られるものはない。
そんなシュールな東京の風景の中に身を潜めることは、
私の憩いのひとときでもある。
だからお盆はあえて東京で過ごしたい変わり者。
多くの人々が旅行や帰省で東京を離れ、
おそらく1年で最も東京の人口が減る時期、
いつもと違う東京を味わえる絶好の機会なのである。
(もちろんよけいに混雑するエリアもあるので、場所によるが)
盆の入13日(日曜日)の朝から出没したのは、
普段からテリトリーの青山一丁目。
いつもは車が往来するイチョウ並木もこの日は通行止め。
平日の交通量を知っているだけに、
人も車も消えてしまったかのような期待どおりの、超現実の光景。



信号もお盆休み。
1本突き出た松の木、その向こうに広がるのどかな青空。
この写真からは、とてもここが都会のど真ん中と思えない。

さて、朝からこのあたりを散策するもう一つのお目当ては、実は朝食。
最近は朝活が盛んなようで、モーニングを始めるお店がずいぶんと増えた。
イチョウ並木から目と鼻の先の、
パリのカフェがそのまま青山通りに出現したような、
カフェ・ド・ナチュレへ。
(注:このカフェ・ド・ナチュレは閉店しました)
原宿、表参道あたりでもブレックファーストが食べられるお店はたくさんあるようだし、
実際行ってみたりもしたが、
緑豊かな神宮外苑からほど近いこの場所は、同じ青山でもよりゆったりと
落ち着いて朝食を堪能することができる。
高級感ある店内の雰囲気に見合った質の高いモーニングなのだが、
意外にお値段がリーズナブルでちょっと感激する。
フレンチトーストのプレート。
スープ、サラダ、飲み物、全部ついて、このボリュームで1050円。
クリーミーで繊細なお味の冷製ポタージュが美味。
厚切りベーコンも食べごたえがあって、風味もいい。

これ以外にいくつかメニューがあり、より高いものもあるけれど、
さらにお安いプレートで、
この厚切りベーコンにスクランブルエッグ、焼きトマト、
ハッシュドポテトに別皿でトーストがついて、なんと950円。
もちろんスープ、サラダ、飲み物付き。
このクオリティでホテルの朝食として出たら、2000円以上はするだろう。

通常の夏よりも涼しい今年のお盆。テラス席の気分は最高
お腹が満足したところで、本格的にお散歩開始。
お盆だから、というわけではないが、
都心にしてやはり広大なグリーンスポットの青山墓地へ。



思ったよりもお墓参りに来ている人の数はごくまばらで、
全体的に静けさに包まれていた。
蝉の声がより大きく聞こえる気がしました。
都内の交通量は激減しているに違いなく、少ない排ガスのせいか、
空気がいつもより澄んでいて、のどかな田舎の空気感に限りなく近い。


しかし、田舎の墓地では決して見られない、緑の墓地の向こうの
超高層ビル
これぞ、シュールな光景の極み
江戸時代の人が見たら、腰を抜かすに違いないのだ。
六本木ヒルズがひときわ涼しげに佇んでいた。
I LOVE TOKYO SUMMER……
(2017年8月13日)