この1年、本屋へ行くと必ず、スティーブ・ジョブスに関する本がたくさん積まれているのを目にしました。
はやりの本になかなか手を出さない、というよくないクセがありまして^^、読んだことがなかったのですが、今回読んでみました。
「スティーブ・ジョブズ全発言 」
読むというより、パラパラとめくって気になるところで立ち止まるという感覚で手に取れる本です。
見開きの右側に彼の発言が紹介されていて、左側にその発言をめぐるエピソードが載っています。
ピンときた中からいくつかをご紹介します。
「僕にはライバルはいない。」
「ぼんやりしていてまねされたほうがいけない。」
「とにかくベストを尽くす。できなくなるまでずっと。」
意識的にか無意識にか分かりませんが、彼は周りを全く気にしていないのがよく伝わってきます。
商品開発にしても、現行のトレンドを調査したり、既存のものを改良するなどといった視点は彼にはありません。
いいと思ったものを創造する、それだけです。そのための様々な困難は克服するだけのもので、あきらめる原因にはなりません。
たとえ今までに見たことのないようなものでも、いいものだったら人は評価して寄ってくるでしょ?・・・そんなスタンスだと思います。
とにかく、周りを気にせず、"突き抜けたもの" を創造しようとした人だったように思います。
自らを "芸術家" だとしたジョブズの一端が垣間見える1冊でした。